「株式分割」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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株式分割

資本金を変えないで、発行済み株式の1株を細かく分割する事を「株式分割」と言います。株式用語の基本でもあり、言葉からも意味が分かり易いものですが、なぜ株式分割を行うのか? その意味や由来などは、知られていない事でしょう。株式分割のメリットや行う意義についても、解説させていだきます。

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株式分割の意味とは

株式分割は、募集株式の新株発行の一種にあたり、発効済み株式を細かく分割して株式数を増加させる事となります。資本金は変わらず、増資とも違うので、持ち株比率などは変化がなく、流通量が増える事で売買しやすくなります。企業側にもメリットがあり実施する企業は多くあります。

■株式分割の企業側のメリット
【メリット1】:投資家に好感され株価が上がる期待
【メリット2】:株価が下がるので、個人投資家が買いやすくなる
【メリット3】:保有株式が増えるので、一部売却しても保有比率の維持
【メリット4】:株式分割する事が話題になり自社アピール

以上が概ねの企業側のメリットとなります。株式分割をする事で、1株あたりの価格が下げられ保有数も増える事になります。すると、価格が安くなった事で買いやすくなり、株価が上がり易くなります。個人投資家も買いやすくなり、また配当や優待などがあれば、尚更、市場の注目銘柄となります。

デメリットはコスト増や手続き、予想外の大口投資家の参入で混乱なども起こりえますが、それでも多くの企業はメリットを期待して、何度も株式分割を繰り返していきます。しかし、株式分割は株価の乱高下を招く要因でもあり、証券取引所からも過度な乱用を自粛するよう要求しています。
業績が悪いのに、株式分割を乱用し株価を吊り上げる行為は、結果として投資家から信用されずに、何れは株価下落の要因となります。その最たる例が、ライブドア事件となります。そもそも、業績が悪いと配当や優待などを配る事も無理になるので、投資家離れを引き起こします。

株式分割の由来

株式分割は以前は、株式配当や無償交付と呼ばれ、同じような位置付けとなっていましたが、1991年の商法改正後は株式分割で統一されました。
株式や株式会社の誕生は、1602年の「オランダ東インド株式会社」が世界最古とされ、英語の「stock」には切り株・蓄えるという意味があり、これが後に”株式”になったとされています。

株式分割の文章・例文

例文1.株式分割は現代の錬金術なのか?
例文2.個人投資家は株式分割を歓迎する
例文3.株式分割でも上がらない銘柄もある
例文4.1株を200株にする株式分割も過去にあった
例文5.ライブドア事件は株式分割の弊害だ
どちらかと言うと市場や投資家から歓迎されるのが、株式分割となります。ライブドアが何度も行った事で、投資家以外には良い印象を持たれていないイメージもありますが、例えばヤフーやセブンイレブンなどは何度も株式分割を繰り返して、現在の大企業にまで上り詰めたと言っても、強ち間違いではありません。

株式分割の類義語

株式分割の類義語となると、「会社分割」や「社債分割」などが当て嵌まります。

株式分割まとめ

個人投資家が買いやすくなり、企業にもデメリットよりメリットの方が多いのが、株式分割となります。しかし、株式分割も行う企業がこれだけ増えると、世間や投資家の目が厳しくなっているのも事実です。
迂闊に株式分割の銘柄に手を出さないのが、賢い投資家とも言えます。第二、第三のライブドア事件も起こりえるので、企業の本質を見極めて投資をするよう心掛けるべきです。

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