核心を突く(かくしんをつく)
「核心を突く」は本質を突く、或いは人の気にする点や欠点など痛いところを的確に捉えた際に使われる言葉です。推理小説などを読んでいても、事件が解決に向かう状況になると、核心や真相に迫ってきているという表現が使われますよね。では、「核心を突く」の解説となります。
核心を突くの意味とは
「核心を突く」の意味は以下の通りとなります。
(1)物事や事象の肝となる最も大事な部分に触れる事。
(2)議論などに於いて、相手が触れてほしくない事実や重要部分に切り込む事。
(3)正論、本質などを巧みに繰り出し、相手が嫌な部分を指摘する事。
”核心”は”中核”や”肝”や”芯”などの意味があり、これを討論などに当て嵌めると、物事の本質を突くするどい発言が、相手の嫌がる「核心を突く」部分となります。討論だけでなくても、ある出来事などの本質を見極め、捉える事も同様です。普段は無口でも、時々周囲に影響を与えるような的確な言動で、一目置かれる人物がいると思います。職場やクラス以外でも、有名人ならマツコ・デラックスさんや有吉弘行さんなどはそんな評価が高く、芸能界での人気者となっています。
核心を突くの由来
「核心を突く」は残念ながら、正確な由来などは分かっていません。中国語にも「核心」はあるので、元を辿れば中国から日本に伝わったのは間違いありませんが、その後の経緯が不明です。「核」にまで掘り下げるなら、果物のいちばん堅い部分や種、大切な部分という意味が込められた言葉で、英語では「nuclear」です。この由来はラテン語「nut」で、木の実、堅い物という意味があります。「核」を辿ると、英語でも漢字でも同じような意味が終着点となるのは興味深いです。
核心を突くの文章・例文
例文1.友人の一人は、いつも核心を突く言動が多く、驚くと同時に正直疲れてしまう。
例文2.核心を突くのが得意な芸人は、将来出世する気がする。
例文3.核心を突くのは、本質を見極められるので、賢い人という事になる。
例文4.推理小説では、核心を突くようになると最後が迫っているので、名残惜しく残念だ。
例文5.核心を突くのは得意だが、逆にされると途端に不機嫌になるのも人間の心理である。
「核心を突く」だけでなく、「核心を突いてくる」「核心が迫る」「核心に近付く」などの例文も多いですし、同様なものとなります。
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核心を突くの会話例
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会議などで、最後にズバッと核心を突いて、周囲から尊敬されるような男になりたいんだけど、どうすればいいかな?
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そんな事を彼女に相談しないでよ(笑)
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そうだよねー。でも、同僚などは思わず、おーっとなるような言動が多いのに、俺はピント外ればかり言って、実は気にしているんだよね。
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それじゃあ、本をいっぱい読んで賢くなるしかないよね。知恵を入れるには努力をするしかない。
「核心を突く」言動に憧れる会社員の彼氏に、アドバイスをする彼女の会話です。
核心を突くの類義語
「核心を突く」の類義語には、「本質を突く」「正鵠を射る」などの言葉が挙げられます。
核心を突くまとめ
「核心を突く」は、物事を見極め本質を突く言動をする事です。会議や議論などで、思わず周囲の人物が驚嘆するような事をズバリ言えたら、それだけで一躍賢い人扱いとなります。しかし、「核心を突く」のは時と場合次第もあり、本質に迫るあまりに周囲を見渡せなくなったら本末転倒です。