「根に持つ」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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根に持つ(ねにもつ)

「根に持つ」とは「恨みや遺恨といった感情を持ち続ける事」です。人付き合いの難しさを象徴するような言葉で、様々な性格の人が存在するこの世の中ではどうしても相手から恨まれたり逆恨みされてしまう場合もあります。人付き合いをまったくしなければそんな恨み辛みとは無縁でしょうが、そうもいかないですよね。相手から恨まれたり、逆に恨んだりと、そんな関係性が続く限り無くならない「根に持つ」の解説となります。

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根に持つの意味とは

「根に持つ」の意味は以下の通りとなります。
(1)恨みに思う。いつまでも恨みを思い忘れない。
(2)遺恨に思う。遺恨を抱く。
(3)本来の物として持つ。元々から自分の物として所有する。
「根に持つ」は本来の物として持つや自分の物という意味もありますが、通常は恨み辛みとしての執念深さという言葉になります。子供の頃にされた仕打ちが未だに記憶にあって時折思い出したら復讐を果たしたいと考えたり、些細な事でも怒りの感情が強く憎くなる事です。そんな偏った危ない考えなので、「根に持つ人」や「根に持つ性格」とも周囲から言われます。自らを「根に持つタイプ」とは言い辛く、陰口のようにそんな人を「あいつは根に持つから」という風に使います。よって、「執念深い」「性格が悪い」=「根に持つ」で、敵に回すと恐ろしいタイプともなります。しかし、普段は陽気で正確が明るい人でも、胸の奥には「根に持っている」ような出来事の一つや二つはあるものです。因みに反対となるのは「根に持たない」で、相手から不快な態度や難癖をつけられても気にせず、サバサバした前向きな性格となります。

根に持つの由来

「根に持つ」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては江戸時代に栄えた文学「俳諧」の「崑山集」(1651年)などに文言が記されています。

根に持つの文章・例文

例文1.根に持つのは勝手だがいつまでも別れた相手を思っても仕方がないと、独身の俺が生意気に離婚したばかりの友人にアドバイスをした。
例文2.生まれ付きなのかそれとも後天的なのか知らないが、根に持つ人は結局は最後までずっと根に持つものだ。
例文3.その後の人生が激変するような事態に陥ったら、いつまでも根に持ち復讐を果たしたいと思うのは自然なのではないのか。
例文4.本屋で立ち読みをしていたら、神経質なタイプは根に持つと人間関係の対処本に書かれていて、正に自分の事だとその後もこの言葉が忘れられずイライラし続けている。
例文5.これまで関わった人全員を大なり小なり根に持っていたが、一匹の柴犬を飼い始めたら全てが劇的に変わり、この世は愛と笑顔だらけでスーパーにはドッグフードが溢れていると実感した。
恨み辛みなどで「根に持つ」を例文です。

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根に持つの会話例

  • この前のお詫びなんだけど、プリン好きだったよね。

  • そんないいのに。気を遣わせてゴメンね。

  • 良かったー、喜んでくれて。意外と根に持つタイプなんだと冷や冷やしたよ。

  • ちょっと…、刺がある言い方なんですけど。いつまでも根に持っているのは、そっちじゃないの。

同僚男女が関係修復を図ろうとするが、再び悪化しそうな会話です。

根に持つの類義語

「根に持つ」の類義語には、「恨みがある」「嫌悪感を抱く」「悪意を持つ」「恨みを募らせる」などの言葉が挙げられます。

根に持つの対義語

「根に持つ」の対義語には、「水に流す」「忘却」「健忘」「慈しみ」「敬愛」「崇敬」などの言葉が挙げられます。

根に持つまとめ

「根に持つ」はいつまでも恨んで忘れないという意味です。その恨み具合は人にもよるでしょうが、些細な事でもやられた方は長年強い憤りを覚えている場合もあります。そんな心底相手を憎む強い感情が「根に持つ」で「根に持つ人」や「根に持つ性格」といった風になり、反対な場合は「根に持たない」となります。

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