格物究理(かくぶつきゅうり)
「格物究理」は、難易度が高い四文字熟語の一つではないですか? 本質を深く追求するといった意味が込められ、学者や研究者などが座右の銘にする事も多い言葉です。そんな玄人が喜ぶ「格物究理」についての解説となります。
格物究理の意味とは
「格物究理」の意味は以下の通りとなります。
(1)物事を突き詰めて、道理や法則を追求する。
(2)道理を極めて一貫する原理を見出す。
「格物」は物事の道理を突き詰める、「究理」は道理や法則を明らかにするという意味があります。この二つを合わせて、上記のような意味となります。元々は、中国の科学技術の探求として生まれた言葉で、それが今では深く追求する全てに当て嵌まる四文字熟語となっています。
格物究理の由来
江戸時代前期の儒学者・伊藤仁斎の「童子問」には、「後世以二格物窮理」という一文があり、これが「格物究理」について記された最も古い文献となります。中国から伝わったのが、江戸時代やそれ以前と推測できます。
格物究理の文章・例文
例文1.将来的には研究所の仕事につき、格物究理な研究者になれるよう頑張る。
例文2.格物究理を座右の銘にしているのは、クラスで私だけだった。
例文3.父親は度が過ぎた将棋好きで、食事後は格物究理が乗り移ったように部屋に籠り研究に没頭する。
例文4.未解決事件を解明する刑事も、格物究理のようなものだ。
例文5.勉強の努力が出来ない飽きっぽい性格なので、格物究理な歴史上の偉人に近付くのは到底不可能だ。
「格物究理」を使った例文はあまり見ないですが、上記のような使い方となります。
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格物究理の会話例
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勉強ができる、成績が良いと格物究理は違うよね?
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そうだね。格物究理は他とは意味が違うよね。もっと、心底からある事を集中して追求している気迫めいたものがあるよね。
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そうなると、格物究理は使い方がより制限され、限られる四文字熟語なんだね。うーん、難しい…
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そうだけど、あまり難しく考えなくて大丈夫。と言うか、格物究理の使い方を深く追求しているようでは、それこそ本末転倒なんじゃない。
「格物究理」をどのような場面で使うか? その会話内容です。
格物究理の類義語
「格物究理」の類義語には、「格物致知」「致知格物」などの言葉が挙げられます。
格物究理まとめ
「格物究理」は、物事を突き詰め道理を極めると言った意味がある四文字熟語です。元々は、中国で科学技術を探求させる目的で生まれた言葉とされ、それが日本には江戸時代頃に伝わったとされます。