極夜(きょくや)
「極夜」とは「北欧各国や南北極圏で昼間なのに太陽が昇らず暗い状態が続く自然現象」です。日本などのアジア圏で生活をしていると気候の良さは当たり前になり、どうしても恵まれた環境である事に慣れて鈍感になってしまいがちです。確かに近年は台風やゲリラ豪雨の被害も増えていますが、それでも北極や南極の極限のような寒さに比べたら、過ごしやすいと思うでしょう。そんな極地的な環境下ならではの太陽が出現しない現象「極夜」の解説となります。
極夜の意味とは
「極夜」の意味は以下の通りとなります。
(1)昼間でも太陽が昇らずに暗い状態が続く現象。
(2)北欧や北極・南極で起こる昼間でも太陽が昇らず明るくならない状態の事。
「極夜」は「白夜」同様にアイスランドやカナダやロシア、北欧のノルウェーやスウェーデンやフィンランドに北極・南極などで見られる昼間でも1日中太陽が昇らない現象です。太陽が出現しないので必然的に昼間でもまるで夜のように暗いか薄暗い状態で、北極圏なら12月下旬頃から南極圏なら6月下旬頃から約45日間に渡り続きます。太陽が出ないと気分が滅入るのに加えて、寒さも身に染みるので生活に慣れている現地住民も不満を訴える事も多く、鬱症状や睡眠不足などに関係するとも言われています。
極夜の由来
「極夜」の由来は残念ながら不明です。記載された文献なども残されておらず、いつ頃から使われ始めたのか定かではありません。憶測とするなら主に北極や南極大陸で見られる現象から”極”が付けられ、また「白夜」の対として「極夜」になったと思われます。
極夜の文章・例文
例文1.高校時代の恩師は人生で一度は極夜や白夜を見ないと勿体ないと常々主張するが、本人も未だに見ていないというオチで終わる。
例文2.極夜は昼間でも暗く、白夜は夜でも明るいので、これに慣れるのは相当苦労しそうだ。
例文3.札幌は東京よりも日射時間が短いそうで、これも一種の極夜に通ずる地球の地軸の傾きなどが影響をしているからだ。
例文4.長年に渡り太陽などは拝めない貧しい極夜のような生活だったので、どうしても陽キャラのような浮かれた連中を見るとイラッとする。
例文5.地球に巨大隕石が落ちてくる映画や小説では、人々は大抵で極夜のような生活を送るというのがパターンである。
「極夜」を使った例文となります。
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極夜の会話例
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今日は少し寒くない…? いくら真冬とはいえ、昼の12時でこの寒さは辛いって。
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本当に寒いわよね。太陽も出ていないし、まるで北極とかの極夜みたいじゃない?
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きょくや? それって何? 不良が好きそうな感じがするね。分かった、ホストの源氏名でしょう?
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バカ! どうして寒いって話題でホストの名前を言うのよ。これは北極とかの現象で…、もう自分で調べな。
常識知らずで「極夜」を知らない知人男性にイラッとする女性という内容です。
極夜の類義語
「極夜」の類義語には、「暗夜」「夜陰」などの言葉が挙げられます。
極夜の対義語
「極夜」の対義語には、「白夜」「ミッドナイトサン」「不夜」などの言葉が挙げられます。
極夜まとめ
「極夜」は北極・南極やその周辺国で見られる自然現象で、昼間でも太陽が昇らないので暗い状態が続く事です。主に北半球は冬の時期、南半球では夏の時期が「極夜」になり、陽光が差し込まないので体調や精神面でのデメリットもありますが、暗いのでオーロラが際立って綺麗に見えたり氷山や氷河といった氷床を溶かさない役割もあります。