「機才」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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機才(きさい)

「機才」とは「素早く対応できる優秀な能力や才能」です。大変優れた人物を称える言葉の代表と言えば誰もが知るのは「天才」でしょう。しかし、何をもって「天才」と表現するのかは漠然としている感もあります。今回の「機才」は「天才」と良く似た言葉ですが、より機敏や素早さに特化した「天才的な能力」とも解釈が可能で、そんな能力を強調したい時に使われます。それでは詳しい解説となります。

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機才の意味とは

「機才」の意味は以下の通りとなります。
(1)素早く才気の働く事。
(2)機敏に働く才知や才気。
(3)「気才」とも書き同義。
「機才」は優秀な人や賢い人に対しての褒め言葉ですが、単純に天才や秀才とするよりも、才気や才知があるとした方がしっくりきます。”才気”は「巧みに物事を処理する知的能力」、”才知”は「才能と知恵」という意味を踏まえると、状況に応じて最も良い対応をしたり、持ち前の頭の回転の速さで物事を片付けるという感じです。要は、どんなに優秀でも物事を処理するのに時間が掛かるようでは「機才」とは言えず、最も相応しい対応を瞬時に出来てしまう天才という事でしょう。使い方としては、「機才が利く」「機才に富む」「機才に溢れる」「機才を備える」「機才を持つ」といった風になります。

機才の由来

「機才」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては明治時代の小説家・樋口一葉の著書「わかれ道」(1896年)などに文言が記されています。

機才の文章・例文

例文1.国の主導者たる人物は機才な能力を持つ者がなるのが正しいが、残念ながら世襲か世渡り上手の二択しか道はなく、これでは国家が衰えるのも当然である。
例文2.学生時代は機才や天才と持て囃されたが、いい気になって就職先を気が向かないとあっさり退職をしてからは人生が転落し始めた。
例文3.彼はいつもウィットに富んだ切り返しをしてくれるので、前世でもきっと機才振りを発揮して人々を助けていたのだろう。
例文4.機才と呼ばれたくて、必死で意識高い有名人の書籍を読み漁っているが、二言目にはオンラインサロンに勧誘してくるので呆れてしまう。
例文5.父は機才を備える大人物と村で一目置かれていたが、その息子である自分は下着泥棒で逮捕され当然ながら勘当をされてしまった。
才能あるや優秀として「機才」を使った例文となります。

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機才の会話例

  • コロナ禍となって3年かー。早いものだな。

  • 毎日ニュースを観ていると、いつも同じような医者や学者ばかり出演するわよね。でも、あの人たちが数年前に言った事と今言っている事って矛盾していない?

  • 当初とはまったく違う事を言っているよな。でも、彼等は医者や学者として機才を持つ人物と評価されているから、それでも正しいとされているんだよ。

  • 過去の発言は訂正せず、現在進行形で危機は煽り続ける。ちょっと納得出来ない気がするんだけど…。

コロナに絡めて「機才」を使った会話内容です。

機才の類義語

「機才」の類義語には、「頓才」「多才」「才徳」「偉才」「才覚」などの言葉が挙げられます。

機才の対義語

「機才」の対義語には、「遅鈍」「のろま」「馬鹿」「鈍才」「鈍重」などの言葉が挙げられます。

機才まとめ

「機才」は「才気が働く」や「機敏な才知」と言った意味で、簡単に言えば頭の回転が速い優秀な人物を褒める言葉です。よって、天才などにも限りなく近いですが、状況判断や機敏な対応などに優れたとより具体的に表して「機才」となります。

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