「欧米崇拝」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説！

欧米崇拝(おうべいすうはい)

｢欧米崇拝｣とは｢欧米各国や欧米人の歴史や文化や容姿などに強い憧れを抱く感情｣です。欧米各国と日本などのアジア、或いは欧米人と日本人やアジア人を比較して良識があるなら、人種や国の不平等はないと答えるものですが、潜在的には欧米や欧米人に劣っていると思う人は多いと思います。これは誰が何と言おうとどうしようもなく、戦前戦後の歴史や文化に美意識という概念がある以上は日本人やアジア人の平均的な顔や体型よりも欧米人の方がどうしても優れているのです。そんなコンプレックス的な負の感情の裏返しなのか｢欧米崇拝｣は今後も根深く残るでしょう。

欧米崇拝の意味とは

｢欧米崇拝｣の意味は以下の通りとなります。
　(1)アジア各国やアジア人に多い欧米各国や欧米人に対する強い憧れで、文化や歴史などに留まらず特に白人の容姿を羨ましく思う感情。
　(2)欧米各国や欧米人の方がアジア各国やアジア人よりも偉いと崇める事で、アメリカやイギリスなど欧米各国の文化や歴史に容姿などにおいて自分達が劣っていると敬服をしてしまう事。
　(3)｢白人コンプレックス｣なども同義。
”欧米”は｢ヨーロッパとアメリカ｣｢西洋｣、”崇拝”は｢憧れの気持ち｣｢敬い尊ぶ｣で、簡単に言えば欧米文化や欧米人への強い憧れが｢欧米崇拝｣です。映画や音楽にファッションなどの芸術から歴史ある街並みの雰囲気など憧れとなる対象は人それぞれですが、特に最近顕著となっているのは欧米人というか白人の容姿に対する憧れが崇拝と言えるのではないでしょうか？ 例えば、日本では漫画やアニメやゲームが人気ですが登場キャラクターの多くは白人顔ですし、整形なども男女を問わず白人のような顔にするのが多いです。他にもサッカーなどプロスポーツ全般においても、｢海外｣=｢欧米｣なので、ヨーロッパやアメリカで活躍して成功をしないと一流と認められない傾向があるので、野球やサッカー選手などは日本で大活躍をすると大抵は欧米のチームに移籍をしていきます。この背景には、日本人やアジア人が抱く欧米への｢白人コンプレックス｣があるとされ、古くまで遡れば戦争で負けた事が関係をしているのか、それとも見た目の印象や美意識などで劣っていると潜在意識に刷り込まれている影響なのか、日本人だけでなく多くのアジア人が欧米にはコンプレックスを抱いています。それが裏返しとなって｢欧米崇拝｣となり、突き詰めれば高額と分かっていても新型iPhoneを購入したりハワイ旅行に行ったり、北欧インテリアを絶賛したり、企業は新製品発表会には白人モデルを起用するなど挙げたらキリがないほど、どんな場面でも｢欧米崇拝｣や｢白人コンプレックス｣が見え隠れしています。逆に見ると、日本人やアジア人は｢欧米崇拝｣をするあまり同じアジア人やアジア各国や欧米以外のアフリカや南米や中東をそれぞれ貶したり毛嫌いして差別をしているのです。

欧米崇拝の由来

｢欧米崇拝｣の由来は残念ながら不明ですが、歴史的には江戸時代末期のペリー来航などでアメリカの力に屈して、その後の第二次世界大戦での敗戦が大きな影となって、欧米には勝てないという意識を日本や日本人全体に植え付けたのではないでしょうか。

欧米崇拝の文章・例文

例文1.昔はハンバーガーを食べてコーラーを飲めば欧米崇拝と言われたが、今ではそんな批判をする者は一人もいない。
例文2.アニメ好きは日本人の顔とはあまりにもかけ離れた美少女が主人公となっているのに違和感ゼロで喜ぶのだから、これも欧米崇拝の根深さが垣間見れる。

例文3.マスコミや国民には偉そうに上から自論を語る政治家こそ欧米崇拝が酷く、相手がアメリカ人なら市議会レベルの名前も知らない議員でも跪き犬のように尻尾を振る有り様だ。
例文4.韓国が好きという若者がiPhoneを片手に欧米のハイブランドを身に付けている姿は欧米崇拝というよりも日本毛嫌いにすら感じるが、それでも選挙では保守派を応援するのだからいよいよ理屈が通らないと思う。
例文5.日本人向けの製品を作る企業が、CMやキャンペーンでは積極的に欧米人を採用するのは矛盾ではないのかと思うが、欧米崇拝が当たり前で育った彼等には当たり前の光景で違和感すら抱かない。
｢欧米崇拝｣を使った例文となります。

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欧米崇拝の会話例

• 

  ところで、世界で一番好きな国ってどこ？
• 

  私は日本が一番だな。他の国には興味がない。
• 

  そうなんだ、珍しいね。若い人は欧米や韓国が大好きじゃない？
• 

  それこそおじさんおばさん達でしょう。今の若者はそこまで欧米崇拝という気持ちがないよ。だから海外旅行や留学に興味がない人も多いでしょう。

中年男性が若い女性と｢欧米崇拝｣について会話をしています。

欧米崇拝の類義語

｢欧米崇拝｣の類義語には、｢欧米コンプレックス｣｢欧米志向｣｢欧米主義｣｢白人コンプ｣｢白人崇拝｣などの言葉が挙げられます。

欧米崇拝の対義語

｢欧米崇拝｣の対義語には、｢日本第一主義｣｢民族主義｣｢愛国主義｣などの言葉が挙げられます。

欧米崇拝まとめ

｢欧米崇拝｣は文字通りに欧米への強い憧れの感情です。欧米人や欧米各国は日本やアジアよりも様々な面で優れていると思い込み、そんな優秀な存在に対して崇拝を抱くのです。歴史や文化に限らず見た目の第一印象が自分達日本人やアジア人よりも良いとして、無意識でも彼らを真似したり整形などで近付くように努力をするのも現代的な｢欧米崇拝｣の形ではないでしょうか。