「正気の沙汰」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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正気の沙汰(しょうきのさた)

「正気の沙汰」とは「まともで正常な判断がされた事」です。正常な判断をするのは当たり前と思う方もいるでしょうが、世の中は理不尽な事がまかり通っていたり忖度もあるので納得出来ない事だらけなのです。それでも「正常な判断」と出くわす事もあり、そんな時に「正気の沙汰」が用いられます。よって、やや捻くれた表現ともなり「珍しくまともな判断」といった受け止め感があります。それでは「正気の沙汰」の解説となります。

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正気の沙汰の意味とは

「正気の沙汰」の意味は以下の通りとなります。
(1)正常な判断、まともな決定がなされる。
(2)きちんと物事を考えた末に、正しく是非の判断ができる事。
(3)周囲の状況などに惑わされず、冷静に正しい決断をする事。
”正気”は「正しい気持ち」「正常な心」「確かな意識」、”沙汰”は「判断や決定」「物事を処理する」「善悪や是非を定める」「決定の知らせ」「話題にして取り上げる」「問題となる事件や行為」で、誰かに媚びる事もなく大勢が納得できる正常な判断や決定が「正気の沙汰」で、要するに判断に不満がなく尊重しています。多く使われるのは否定となる「正気の沙汰ではない」「正気の沙汰じゃない」「正気の沙汰とは思えない」で、ある決断や判断がおかしいや不信感ある際に用います。「正気の沙汰」をさらに深掘りすると、正しい判断・真っ当な判断といった意味合いなのでそのままこれらを使っても良いですが、それを敢えて「正気の沙汰」と表現するのは、やや疑いの目から正しい判断をしないのではと勘繰っていたからと思われます。ですから、否定をする「正気の沙汰じゃない」などが多く使われる理由でもあります。

正気の沙汰の由来

「正気の沙汰」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては”正気”は江戸時代発祥の風俗描写「浮世草子」の「好色一代男」(1682年)、”沙汰”は平安時代の勅撰史書「続日本紀」(786年)などに文言が記されています。

正気の沙汰の文章・例文

例文1.社長の時代錯誤な決断に、社員一同が正気の沙汰ではないと思ったが誰も口にする事はできず、その風通し悪さも普通の会社とは言えない。
例文2.政治家の不正が問題視されているが、もっともおかしいのは警察であり検察でこの機関がまともに動かず忖度しまくりで、正気の沙汰とは思えない判断ばかりしているのがどうしても腑に落ちない。
例文3.妻は今日も元気に私の自慢のコレクションを断捨離で捨て、正気の沙汰ではない行動を勝手にしているがもう呆れて何も言う気がしなくなった。
例文4.夏になると悪質な痴漢などが増えるが、彼等の行動を正気の沙汰じゃないと否定をしても次から次へと似たような事件が起こる。
例文5.パチンコも競馬も止めると泣きながら訴えたら、両親が俺の肩や背中を叩いて「やっと正気の沙汰になってくれた」と大喜びだが、その時に明日は大レースが控えていると思い出し「ごめん明日が最後だから」と言ったら、一転して激怒し勘当の大騒ぎになった。
正常な判断やそんな判断が出来ないで「正気の沙汰」を使った例文です。

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正気の沙汰の会話例

  • もういい加減に飲むのを止めなよ。

  • いいんです。明日は仕事も休みだし、それに彼氏にもフラれて一日中やる事もないし。

  • それだって、こんなに飲むのは正気の沙汰じゃないって。体を壊すよ。

  • もうとっくに壊れています…。でも、だんだん気持ち悪くなってきたので後一杯飲んだら、終わりにします。

彼氏にフラれた知人女性がやけ酒をしているという内容です。

正気の沙汰の類義語

「正気の沙汰」の類義語には、「正常な感覚」「まともな感覚」「常識ある」「物分かりが良い」「分別ある」「道理を弁えた」「」思慮分別があるなどの言葉が挙げられます。

正気の沙汰の対義語

「正気の沙汰」の対義語には、「ナンセンス」「非常識」「いびつ」「空気が読めない」「二転三転」「気がおかしい」「クレイジー」「沙汰の限り」「独断と偏見」などの言葉が挙げられます。

正気の沙汰まとめ

「正気の沙汰」は”正気”は「正しいや正常」、”沙汰”は「判断や決断」となるので、合わせて「正しい判断」となりますが、普段からまともな人は通常の判断が普通(正しい)の判断となるので、逆に言うならあまりまともじゃない人が珍しく正常な判断をした際に「正気の沙汰」となります。一般的には否定となる「正気の沙汰じゃない」として、まともな判断ではない時に使う傾向があります。

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