「正鵠」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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正鵠(せいこく、せいこう)

推理小説などにおいて、「その忠告は正鵠を射ている」と表現されることがあります。この言葉は、「正鵠を射ている」とも「正鵠を得ている」とも表現されます。「射る」と「得る」ではどのように意味が異なるのでしょうか。
今回は、「正鵠」という言葉について詳しく見てみましょう。

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正鵠の意味とは

正鵠の意味とは、「弓の真ん中にある黒点」から転じて「物事の肝心なところ」、「物事の核心をついていることや、そのさま」を指しています。
読み方は、「せいこく」でも「せいこう」でも意味は同じのようです。

正鵠の由来

正鵠の由来は、中国史において周から漢にかけて儒学者がまとめた礼に関する書物をある学者が編纂した「礼記」からです。
正鵠の鵠とは、日本でいうところの「白鳥」の異名です。当時の中国では、矢の的の中心に「白鳥」の絵をかいていました。その的に向かって矢を放ち、白鳥に命中させることを「正鵠を失わず」と表しています。
この出典から「失っていない」ということから「得る」となり、物事の核心をついていることを「正鵠を得ている」となったのではないかと言われています。

正鵠の文章・例文

例文1.正鵠を失わないで、物事を探求する。
例文2.正鵠を射る意見に、教授もたじろいだ。
例文3.推理小説において、主人公は正鵠を射た発言をする。
例文4.正鵠を得る言葉は、人によってはつらい真実を露呈する。
例文5.正鵠を射たコメントは、後学のためにもなる。
正鵠を射る、物事の核心を突くということは、回りくどいことよりも良い結果を生むこともあります。

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正鵠の会話例

  • 最近、このゼミの研究内容に対して一石を投じるような論文が提出された。鈴木君。

  • はい、その論文に書いたことは、私の今思っている疑問と今後について論じています。

  • そうだとも、しかし、この論文は正鵠を射たような論文調になっているが、内容は決してそうではない。もっと内容のあるものにしてくれないか。

  • そんなことありません。教授の心が狭いだけではないですか?

正鵠を得るや射るという言葉のほうが用いられることがあります。

正鵠の類義語

正鵠の類義語として、「核心」「本質」「ポイント」などがあげられます。

正鵠まとめ

「正鵠を得る」という言葉は、中国の出典から来ていることはわかりました。しかし、「正鵠を射る」という言葉はどこから来ているのでしょうか。日本では「正鵠を得る」と言っていたのが、実は中国の的から来ていることが知られ、「射る」と表現するようになったとされています。
「正鵠を得る」については、長い間誤用とされていましたが、最近ではどちらも正しい用法だと認識されています。このようにして、どちらの意味も同じでどちらの表現も正しいということを覚えておきましょう。

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