残当(ざんとう)
「残当」とは「残念だが当然などを略した他人の失敗を見下すネットスラング」です。数多く存在するネットスラングの中でも、もしかしたら最も日常生活に違和感がなく自然に聞こえる言葉が「残当」かも知れません。ネットに登場してから早10年以上の月日が経過していますが、それでも大勢が自然に使っているので、最早ネットスラングと言われないと誰も意識する事はないのではと思えてしまう程です。それぐらいすっかり定着している「残当」の解説となります。
残当の意味とは
「残当」の意味は以下の通りとなります。
(1)「残念だが当然」又は「残念でもないし当然」を略したネットスラング。
(2)他人の失敗などを見下すネットスラングで、失敗を当然や正しいや起こるべくして起こしたとするニュアンスになる。
(3)悪い結果について、擁護できず致し方なしやフォローする価値がない際に用いる。
「残当」は「残念だが当然」や「残念でもないし当然」を略したネットスラングとして、広く定着しています。元々は2チャンネルの野球スレッドでのフェイクニュースを書き込んだのが始まりとされ、それが野球以外の話題でも書き込む際に使われるようになると、急激に広まって今では有名なネットスラングの1つとなっています。ネットスラングなので当然ながら明確な定義や使い方が決まっている訳ではないですが、通常は誰かが失敗などをした際に「残当」となり、そこには”残念”という気持ちは小さく、”当然”が強くなります。よって、失敗は自己責任であり妥当・穏当・適当・理に適っているといったニュアンスでやや突き放した言葉と受け取れます。友人同士などで用いる場合はもう少し同情する解釈もされますが、そもそもの発祥が不特定多数が書き込む掲示板なので、他人の失敗は自分にはまったく害がなく無関係なので、どうしても冷たい言葉として一撃でダメージを与え、また追い打ちを掛けるように「残当」とあしらう形が多くなります。
残当の由来
「残当」の由来は2006年に2チャンネルの野球スレッドに書き込まれたフェイクニュースで、巨人の某投手が成績不振を理由に自殺をして、それに対する当時の監督が「残念だが当然」と発言したという設定にしたのが大うけし、それが拡散するように広まっていきました。
残当の文章・例文
例文1.電車を待っていたら、割り込むように急いでやってきたおっさんが突然転んで、俺は残当って思ったよ。
例文2.サッカー日本代表の弱さは残当であり、何の驚きもない。
例文3.10年振りに大学時代の友人と再会したら髪の毛が大変な状況になっていて、彼はワクチンの所為って言い訳していたけど残当でしょう。昔から性格悪かったからね。
例文4.あーあ、給料上がらねえな。小泉や竹中が残当残当ってほくそ笑んでいると思うとイライラするわ。マジで。
例文5.俺が弁護士になるのを見下す奴らに一言言うわ。お前らが何を言おうと、全て計算通りの残当でまったく楽勝なンだわ。
若者が使うパターンで「残当」を使った例文です。
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残当の会話例
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また昇進試験に落ちたー。
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だって勉強しなかったんでしょう? 残当じゃね。
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そうハッキリいうなよ。彼女なら少しはフォローしてくれよ。
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でも自分でも思っているでしょう。まあ残当かって。逆に受かると思っていたら、それは有り得ないから。
会社の昇進試験に落ちた彼氏とその彼女の会話やり取りです。
残当の類義語
「残当」の類義語には、「妥当」「自業自得」「的を得ている」「適当」などの言葉が挙げられます。
残当の対義語
「残当」の対義語には、「理不尽」「不条理」「無理」「納得できない」「不合理」などの言葉が挙げられます。
残当まとめ
「残当」は他人の失敗などを妥当であると見下すような言葉で、「残念だが当然」や「残念でもないし当然」を略した形です。基本的にはネットスラングなので掲示板やSNSなどで見掛けますが、その響き良さから友人などの会話で使われるケースも多いです。他人の失敗などは自分には関係ないので、”残念”とはあまり思わず”当然”を強く主張していると解釈できます。