毀誉褒貶(きよほうへん)
皆さんは世の中の評価というものをどのくらい気にするでしょうか?全く気にせず突き進むのも1つのやり方ですが、中にはもの凄く気になってしまって頭から離れないという方もいるでしょう。特に有名人になればなるほど良い事も悪い事も雨のように言われることになります。今回はそんな評価・評判に関連する「毀誉褒貶」という四字熟語について紹介をしていきます。聞きなれない言葉かと思いますが、意味や活用方法を知ればなるほどと思う事もあるかと思います。今回の記事の中では意味、由来、活用事例、類義語についてそれぞれ紹介をしていきますので最後まで楽しんで読み進めていってください。
毀誉褒貶の意味とは
先ず漢字を見ただけでは読み方が分からないという方が大半だと思いますので、そこからお伝えしていきます。こちらは、「きよほうへん」と読みます。意味としては、「賞賛したり悪口を言ったりすること」「ほめたりけなしたりする世評」などというものになります。本当に余分なところを省いて一言で言ってしまうのであれば“世評”です。ようは周りから言われる良い声・悪い声の事を指します。人によっては本音であればどんな声であっても嬉しいという人もいれば、気になって仕方がないからあまり声は見たくないという人もいます。
毀誉褒貶の由来
次にその言葉の由来です。毀・貶の2つがけなす事を意味する言葉、誉・褒の2つがほめる事を意味する言葉です。このように相反する言葉を2度組み合わせる事で明暗を強調した構造となっている四字熟語です。また、前半と後半で2分して、「毀誉」「褒貶」のそれぞれの単語で使う事も可能です。大河ドラマの主人公にもなった戦国武将黒田官兵衛の有名な言葉に「身は褒貶毀誉の間に在りといえども 心清きこと水の如し」というものがあります。他人からの評価は関係なく、自身の心は水のように清らかでありたいという思いが込められています。
毀誉褒貶の文章・例文
例文1.毀誉褒貶をいちいち気にしていたらきりがない
例文2.毀誉褒貶を気にするという事は自己承認がキチンと出来ていないという事だ
例文3.自分のやっている事に自信があれば毀誉褒貶を気にする事はなくなる
例文4.毀誉褒貶ばかりを気にしていたら何も事はなせない
例文5.歴史を変えてきた人達は毀誉褒貶は気にせずに自らの信念に基づいて行動をしてきた
冒頭でも紹介しましたが、普段使わない言葉かとは思いますが実際に使ってみるとかなりしっくりとします。
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毀誉褒貶の会話例
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毀誉褒貶など気にせず私たちが社会に対して何をするべきかだけに集中しよう。
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はい。お客様の声は大切ですが、私たちの進む方向性はブラさないようにしたいですね。
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それが結果的にお客様の信頼にこたえる事になるからね。
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そうですね。
特に世間の評判が気になる立場の人というのは企業活動をしていたり、アーティスト活動をしているような方が多いです。どこまで気にするかは人によりますが、とりわけアーティストは自己表現がサービスの1つですから気にしすぎていたらそもそも仕事になりません。
毀誉褒貶の類義語
類義語としては「賛否両論」「是非」「可否」「善し悪し」などがあります。
毀誉褒貶まとめ
いかがでしたでしょうか。あの武将黒田官兵衛も愛した言葉として凄く力強い言葉である事が感じられます。もちろん周りを全く気にしない事は問題ですが、適度に目を配りつつ、本来の目的に対して必要かつ自分が信じている行動を取っていく事が重要ですね。