「民度」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

B!

民度(みんど)

「民度」は中高年世代と最近の若いネット世代では、受け止め方が違う言葉です。もちろん、基本的な意味は同じですが、それをバカにしたりするネットスラングと受け取るか否かで違うのです。他の言葉の場合は、時代変化で言い方や言葉そのものの形が変わるのですが、「民度」の場合は読み書きが同じで、基本となる意味も同じなのが複雑さに拍車をかけています。そんな「民度」について、現代流の解釈も付け足して解説となります。

[adstext]
[ads]

民度の意味とは

「民度」の意味は以下の通りとなります。
(1)国民や住民の経済や文明・生活のレベルや程度。
(2)ある地域で生活する住民の生活基準や水準。
(3)ネットスラングとして、特定の人々を差別やバカにする意味で用いられる表現法。
(4)モラルなど常識がない、教養がない、生活水準が低いなどを「民度が低い」と使う。
「民度」は基本となるのは、上記(1)や(2)の意味となります。国民など人々の経済や生活レベルとなるのですが、これは時代が変化し貧富の差や格差社会となると、ある意味で便利な社会階級を区別する言葉となっています。当初は平均的な国民の指標として「民度」が通じたとするなら、今は上流の人が、より下の人を扱う意味の「民度」が相応しいのではないでしょうか? ですから、ある犯罪がある地域で偶然でも頻発したら、ネット上ではその地域を指して”民度が低い”という言葉が溢れます。同様に職業、出身校、地域、国籍などなどで、何かにつけ”民度が低い”で解決する短絡的な思考が充満しているのも事実です。しかし、本当に「民度が高い」なら、そのような形で「民度が低い」と断罪しないものですが、社会的な地位などが平均よりも上なら、下を見下す優越感に浸りたい思いが強いようで、それがネット上には蔓延しています。貧しい人も「民度が低い」、マナー守れない態度悪い人も「民度が低い」、韓国や中国も「民度が低い」とあらゆる対象を「民度が低い」とするが、肝心の多用する人々の「民度が高い」のか、その点は触れないようです。

民度の由来

「民度」の由来として、明治5年の政府議事録の文言が発祥とされます。そこでは「中央政府が民度を~」と記載され、それを経済や貧富の度合いと解釈したのが始まりとなります。その後は、昭24年に小説家・獅子文六の随筆「てんやわんや」で「あらゆる点から、民度が低いのである」という一文があります。ネット上では、当初は従来の差別的な意味合いでは使われていませんでしたが、2010年以降から特に目立つように「民度が低い」と使われるようになりました。それは、例えば中国人観光客が増えたがマナーが悪い、渋谷ハロウィンでの暴走、ネット上での相手発言マナーが悪い等々が要因ですが、一説では日本人マナーが世界的に評価高いので、それが逆に態度悪い人が許せなくて、「民度低い」と使われるようになったそうです。

民度の文章・例文

例文1.中国や韓国人観光客はマナーが悪いので、民度が低いとネットで叩かれている。
例文2.社会的な成功者は民度が高く、逆の人は民度が低いと認定される。
例文3.民度は日本だけではなく、中国でも自国民マナー向上の為に民度を上げる運動が行われている。
例文4.民度を本当に高くしたいなら、ネット掲示板を見ない事だ。
例文5.引っ越し先の物件を決めるなら、間取りよりもゴミ捨て場で民度を確かめてからという意見がある。

「民度」はマナーや常識、それから差別的な意味合いなどでネット上に溢れているので、そこから代表的な例文となります。

  • [adsmiddle_left]
  • [adsmiddle_right]

民度の会話例

  • ゴミ置き場って、深夜に置いても大丈夫かな? 最近、朝弱くて出し忘れが続いているから…

  • ダメに決まっているでしょう。それは常識だよ。

  • でも、深夜ゴミ出ししている人も実際多いよね?

  • それは民度が低いの! マナーを守れないと、あなたも民度が低いって、近所から陰口を叩かれるよ。

ゴミ捨てについて、男女が「民度」を絡めた会話をしています。

民度の類義語

「民度」の類義語には、「民風」「生活水準」「マナー」などの言葉が挙げられます。

民度まとめ

「民度」は国民などの経済や生活レベルで、基本的な意味は簡単なのですが、扱いが難しい言葉でもあります。外国人に現代流の実際の意味として説明するのは、大変に難しいです。「民度」としながらも、実際には「民度が低い」として使うのが一般的で、そこには様々な人たちを軽蔑やバカにする意味合いが強くあります。また、最近では「民度」が低いとされる側が、有名人や成功者に対し、SNSなどで揚げ足を取るように民度が低いと誹謗する逆パターンも増え、悪い意味で使い勝手が良い便利な言葉となっています。

最新の記事はこちらから