「気を吐く」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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気を吐く(きをはく)

「気を吐く」とは「威勢の良い言葉を連呼して元気付けたり、やる気ある姿を見せる事」です。端的に言うなら、負け試合でも一人だけ最後まで頑張ったり、仲間を盛り上げようと大声で発破を掛ける事で、気合・努力・必死・奮闘などの別表現とも受け取れます。スポーツ以外でも仕事や勉強などでも使えて、何かと日常的に接点を持つ言葉となっています。それではより詳しい解説となります。

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気を吐くの意味とは

「気を吐く」の意味は以下の通りとなります。
(1)威勢の良い言葉や活気ある言葉を盛んに言う。
(2)他と比較してその人だけ活躍している。
(3)己や周囲に気合を入れる掛け声を出す事など。
(4)「気炎を上げる」も同義。
”気”は「意識」「息」「気質」「気持ち」「心の動き」「気合」など、”吐く”は「口や胃の中の物を出す」「心の中の事を言葉に出す」「心を打ち明ける」で、威勢を出して自分や周囲の人を元気にさせたり奮起させるのが「気を吐く」です。例えば、スポーツの団体競技ならピンチに陥ってもムードメーカー的な選手は声を出して味方を鼓舞したり、負け試合でも一人だけ獅子奮迅して目立つ事もあります。そんな様を「気を吐いてチームを盛り上げる」「一人だけ気を吐く」と表現します。また、新しい事にチャレンジして気合を入れたり、或いは就職時の面接で自分を積極的にアピールするのも「気を吐く」となります。逆に言うなら「気を吐く」は空回りをして失敗をする可能性も大いにありますが、それでも意気盛んであるのは伝わるのではないでしょうか。因みに威勢の良い言葉とは具体的には「元気」「気合」「根性」「ファイト」「頑張れ」「負けるな」「勝つ」等々で、これらを大声で盛んに言って盛り上げるのが「気を吐く」です。

気を吐くの由来

「気を吐く」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては江戸時代後期の儒学者・因果道士(中島棕隠)の著書「都繁昌記」(1837年)などに文言が記されています。

気を吐くの文章・例文

例文1.サッカー中継でロスタイムに突入し1点差で負けているが、ベンチの選手全員が気を吐いて必死に応援している姿に感動したが、この試合は負けると冷静に判断をした。
例文2.職場の雰囲気を良くしようと、冗談を率先して言ったりイベントでは幹事になるなど気を吐いてきたのに、陰では「空気が読めない」など罵詈雑言を散々言われていたと知り心が折れてしまった。
例文3.変わった性格なので気を吐く役回りを任せられても平気だが、そこには感情は一切こもっていない。
例文4.初めて我が子が誕生した時は嬉しさと興奮で、世界で一番の父親になろうと気を吐いたが、二人目の時は「この子は本当に俺の子」と疑ってしまい、三人目は離婚してから知らされて、新しい父親の元で暮らしている姿を想像すると悲しみが込み上げる。
例文5.成績が悪い俺が昼休みに騒いでいたら、担任教師から「授業中はずっと黙っているのに休み時間は気を吐くな」と嫌味を言われて怒りを覚えたが、愛想笑いで誤魔化して後で学校に匿名の報告をしようと誓った。
スポーツ、仕事、学校などで「気を吐く」を使った例文です。

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気を吐くの会話例

  • ところで、料理中にそんなに気を吐く人いないよ?

  • 嘘ー。包丁や揚げ物は危ないから気合を入れるでしょう。だから、思わず声が出ちゃうの。そんなに変?

  • 変だけど…、美味しければ問題ないよ。

  • じゃあ問題なしね。もう少しで出来るから、待っていて。

彼氏の為に彼女が気合を入れて料理を作っているという内容です。

気を吐くの類義語

「気を吐く」の類義語には、「頑張りを示す」「元気をアピール」「万丈の気を吐く」「意気込みを見せる」「気炎を上げる」などの言葉が挙げられます。

気を吐くの対義語

「気を吐く」の対義語には、「気落ち」「落胆」「虚脱」「虚しさ」「失望」「戦意喪失」「憂鬱」「存在感がない」「元気がない」などの言葉が挙げられます。

気を吐くまとめ

「気を吐く」はその場を盛り上げたり勢いをつける為に気合を入れる威勢のいい言葉の事です。また、スポーツなどでは一人だけ活躍した選手を「一人気を吐く」と表現するので必ずしも言葉とはならず、その頑張る姿で物語るのも「気を吐く」となります。

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