水と油(みずとあぶら)
あなたの周りに居る人の中でも、あーこの人とこの人相性が合わないなーと感じる場面は一度や二度見たことはあるのではないでしょうか?
人は千差万別十人十色。噛み合わない人同士が存在するのは当たり前のことではありますが、そんな時に使われることわざがこの「水と油」というものになります。
今回はそんな「水と油」という言葉について、深く掘り下げていきたいと思います。
水と油の意味とは
「水と油」とは、科学的に混ざり合うことがない水と油のように、異なるもの同士の相性が合わず、反発してしまったり仲の悪い状態になってしまったりする様子や、そういった関係性を表したことわざになります。
ちなみに髪に用いるオリーブ油・ごま油・つばき油などのことを水油と呼ぶのですが、これは水のような液体の油のことを表す言葉になるため、全く関係がないものになります。
水と油の由来
「水と油」という言葉は、明確な出典は不明とされていますが、古くは江戸の時代、1768年から1831年の頃の雑俳(ざっぱい)俳諧觿(はいかいけい)にて「寵さめて水に油となりにけり」という一文があり、ここで使われた水と油という言葉表現が由来元となったとされています。
水と油の文章・例文
例文1.ある出来事をきっかけに社長と部長は水と油の関係になってしまった。
例文2.アウトドアの私とインドアなあの人は水と油の関係だろう。
例文3.会うたびにいつも嫌な顔をするあの人と私は水と油の関係だ。
例文4.いつも喧嘩していた水と油な関係だった二人が一緒になるとは意外だった。
例文5.周りの人とずっと水と油のような状態だった彼も今ではすっかりその一員として溶け込めている。
こだわりを持っている人ほど、周りから水と油の関係だなと感じられてしまう場面は多いものかもしれません。
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水と油の会話例
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営業の水津さんと、エンジニアの阿武さんって本当水と油の関係ですよね。
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営業の水津さんはせっかちで、エンジニアの阿武さんはマイペースですからね。
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でもエンジニアの阿武さんが営業の水津さんを飲みに誘ったそうですよ。
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へー!その飲みで二人の関係も溶け合うといいですね。
どれだけ水と油の関係になってしまったとしても、お互いに歩み寄る気持ちさえあれば関係は修復できるものかもしれませんね。
水と油の類義語
水と油の類義語としては「犬猿の仲(けんえんのなか)」や、「不倶戴天(ふぐたいてん)」などの言葉が挙げられます。
水と油まとめ
個性的な人ほど、どんな環境に属してみても周りの人と水と油のような関係になってしまう傾向があるものかもしれません。ですがYouTuberやブロガーといった生き方をしている人達がいるように、世の中は前にも増して十人十色の多様性を受け入れてもらえるようになってきています。
どうしても水に溶け込むことができない、油のような方は度が過ぎない範囲で、その生き方を貫いてみるというのも悪くはないのかもしれませんね。