水を得た魚(みずをえたうお)
「水を得た魚」とは「自分が能力を発揮できるようになって再び活躍する事」です。どんなに才能ある人でも、得意とする分野以外で力を発揮するのは難しいものです。また、周囲のサポートや優秀な人に囲まれて能力を発揮する人もいますよね。そんな人を育て成長させるのは環境も大事だと、改めて思い知らされる言葉が「水を得た魚」なのです。因みに、”魚”は「うお」と読むので間違えないで下さい。それでは、解説に入らせて頂きます。
水を得た魚の意味とは
「水を得た魚」の意味は以下の通りとなります。
(1)自分の得意領域や活躍の場で生き生きとする事。
(2)活躍する場を得たり、優秀な仲間によって別人の様に大活躍する様。
(3)「水を得た魚のよう」「魚の水を得たるが如し」「水に放たれた魚のよう」「如魚得水」も同義。
魚は水の中で泳ぎ生きていけるので、その魚がやっと水に戻り元気に泳ぐ様から、転じて、これまで活躍出来なかった人が急に別人の様に躍進する際に用いる諺が「水を得た魚」です。不慣れな仕事から得意とする仕事に変わったり、また優秀な仲間との出会いで生き生きと能力を発揮する際に用います。最も多い使い方は、仕事や転職などで好転した場合の喩えですが、他にも状況に応じた使い方が多々されます。要するに、状況変化によって良い方向に変わる使い方で、生き生きとしているだけでなく、再び勢いを取り戻す際にも「水を得た魚」となります。本来は才能ある人なのに調子落としていたが、ある切っ掛けで再び活躍しだしたり、自分の居場所となるべき場所(職場)を見つけた時も同様になります。従って、元気になる・テンション高くなる・やる気溢れる・精力的・息を吹き返す・力を発揮するなども類似となります。実際の使い方としては、「水を得た魚の様に」「水を得た魚の如く」といった形が多くなります。
水を得た魚の由来
「水を得た魚」の由来は、中国後漢時代の興亡史「三国志」の「蜀書・諸葛亮伝」となります。
水を得た魚の文章・例文
例文1.小学校時代からゴールキーパーを守っていたが、中学になり監督からフォワードに転向されると水を得た魚の様に大活躍を始めて、今では高校も推薦で入れる名選手になってしまった。
例文2.芸能人の離婚が発覚すると、記者やレポーター達は水を得た魚の様に急に顔色良く饒舌に語りワイドショーで活躍をし始める。
例文3.転職を繰り返してきたが今度の職場は仕事も遣り甲斐があり、水を得た魚の如く活躍ができたのに、まさかヤクザのフロント企業だったとはハローワークに騙された感で一杯だ。
例文4.毎日筋トレをしているのは、いつか水を得た魚として世の中に羽ばたいていけると信じているからだ。
例文5.悪妻に困り果てやっと離婚をした兄は、まるで水を得た魚の様に連日夜の街で遊びまくっていたら、見事に陽性反応までもらってしまった。
「水を得た魚」をサッカーのポジションコンバート、転職などで使った例文となります。
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水を得た魚の会話例
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最近、あの元政治家のコメンテーター? 凄い活躍をしているよね!
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あの人でしょう。不倫で大きな問題になった元議員。確かに各番組に出て、ビシッと意見を言うよね。
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政治の世界よりも芸能界の方が、本人には水を得た魚で合っていたんだろうね!
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でも、活躍し過ぎてまた不倫が発覚したみたいよ。活躍すると男は天狗になって羽目を外す生き物というのを実践しているのは流石ね。
元政治家で不倫スキャンダルを起こしたコメンテーターについて、男女が意見をしています。
水を得た魚の類義語
「水を得た魚」の類義語には、「わが世の春を謳歌する」「追い風を受ける」「上昇気流に乗る」などの言葉が挙げられます。
水を得た魚まとめ
「水を得た魚」は魚が水の中では元気良く泳ぐように、職場が変更したり優秀な人との出会いなど、その人の活躍できる場を与えられて生き生きと活躍する事です。また、本来才能ある人が苦境から脱して能力を発揮できる様になった際にも用います。要するに、変化によってポジティブになれた際に使われる諺が「水を得た魚」です。