水増し(みずまし)
SNSやYouTubeなど、他者とのコミュニケーションツール、またそのコミュニケーションの場における評価システムが一般的なものとなった現在、よく聞く機会が増えた言葉であると言えるかもしれませんね。
水を混ぜ合わせることによって、増えているように「見せかける」意味を表した言葉になっております。そんな「水増し」という、嘘を付いているとも言い換えられるこの行為について、今回は解説をしたいと思います。
水増しの意味
水増しとは、言葉通りの意味で言えば水を混ぜ加えることによって量を増やすこと、転じて、そのように見せかけること、そのさまを表した言葉となっております。
お店で出てきた飲み物の味がやたら薄いといった経験をしたことがある方はいらっしゃいませんか?あれはまさに物理的な水増しであり、見せかけという点においても水増しをしている、解りやすい例であると言えますよね。
水増しの由来
この言葉の元となった状況は江戸の時代の酒場です。昔はアルコールがどれだけ含まれているか、正確に分析するようなツールなど存在していなかったため、出来上がったお酒にバレない範囲で水を加えることで大量に儲けを得る業者がいたらしく、このことから水増しという言葉とその意味は生まれました。
水増しの文章・例文
例文1.自身のYouTubeチャンネルの高評価数を水増しする。
例文2.水増しした内容の見積もりをあまりよく思っていない取引先に送る。
例文3.この味の薄いジュース、絶対水増ししているだろ。
例文4.彼が行なったとある水増しによって、多くの人が被害を受けた。
例文5.自らの経歴をずっと水増しした形で話していた彼は、後にそれがバレてそれ以上のものを失うこととなった。
水増しという行為は最悪の場合、相手の信用を失うことになります。
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水増しの会話例
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この間、知り合いから自分のYouTubeチャンネルを登録してくれって連絡が来たんですよ。
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なんでそんなことを求めてきたんですかね?
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少しでも自分のYouTubeチャンネルは「多くの人が見ている」見せかけのための水増しがしたいんじゃないかと思います。
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承認欲求が強い人なんですね。まあ気持ちはわかるかな少しは。
YouTuberはまず見られないと始まることすらないという点においては、水増しという行為が悪いものであるとも言えないものになります。
水増しの類義語
水増しの類義語としては、「意識高い系(いしきたかいけい)」や「すこすこ砲(すこすこほう)」といった言葉が挙げられます。
水増しまとめ
水増しとは、水を加えることによってあたかも量が増えたかのように見せかけを作ること、そのさまを表したものになりますが、どんなものにおいても、本来のものとは別のもので量を増やした見せかけだけのものは、わかる人にはすぐ見抜かれてしまうもの。
見抜かれなかったとしても、後でそれが嘘だとバレた時に失うものは非常に大きいことが多いものです、結局嘘を付いていることになるので。
嘘を付くと言えば某芸人集団の闇営業といった出来事も頭によぎるものですが、何にせよ偽物で本物の量を増やすことはできません。水増しなんて行為はしないに越したことはないでしょう。