「水掛け論」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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水掛け論(みずかけろん)

「水掛け論」はあまりにも有名な言葉で、男女における痴話喧嘩で「言った」「言わない」と、双方が意地を張る時の表現として登場します。口論がまったく噛み合わない状態で着地点が見つかりませんが、だからこそ人間らしい行動でもあるのでしょう。そんな「水掛け論」について、詳しく調べてみましたので参考になれば幸いです。

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水掛け論の意味とは

「水掛け論」の意味は以下の通りとなります。
 (1)意見や主張が違う二人が、自らを正当化する事に熱心で相手の声は聞き入れない状態。
 (2)自分の主張に拘るあまり、論旨が噛み合わず議論が延々と続く。
 (3)自分に対して都合の良い言葉、相手には都合悪い言葉を繰り広げ、一向に前に進まない議論。
「水掛け論」とは、お互いが水を掛け合うように、傍目から見るとまったく無意味な議論を延々と繰り広げる状態です。これは何も男女関係だけではなく、ビジネスシーンや国会など至る所で起こってしまいます。テレビの討論番組などでも、エキサイトした論客同士が激しく口論をし合う事があります。なぜ、このような事態になるかと言うと、ある程度の知性や能力が高く、相手を認め合っている同士の方が口喧嘩というか「水掛け論」に発展しやすいのです。大人と子供ではそもそも言い合いになり難いですが、これが主義主張が激しい大人同士になると、一歩引いて相手を聞き入れたり、冷静になる判断が難しくなります。議論で相手を圧倒したい人間の本質も見え隠れしていますが、自らを大きく見せる誇示や、討論好きで相手にして欲しいという隠れた深層心理も関係があるようです。

水掛け論の由来

「水掛け論」の由来は、狂言の有名な曲「水掛聟」(みずかけむこ)とされます。この曲は、田畑が隣合わせの二人(舅と婿)が、相手の田畑から水を引こうとして口論に発展するというものです。その際に、水が相手の顔にかかり、それに怒った相手は水を掛けて、やり返します。次第にエスカレートして、水が泥になり、最後は殴り合いの喧嘩にまでなったのです。

水掛け論の文章・例文

例文1.国会での水掛け論ほど、時間の無駄はないと思っている。
例文2.彼女とは相性バッチリなのに、半年に一度は水掛け論がエスカレートする。
例文3.短気な人は水掛け論が好きな印象だ。
例文4.言ったと言わない、やったとやらない等々、水掛け論では在り来たりな言葉を延々使う傾向もある。
例文5.最近の店員さんは、クレーマーなどが多く水掛け論の相手をするので気苦労しそうだ。

「水掛け論」を使った代表的なパターンの例文となっています。

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水掛け論の会話例

  • 本当に先週、約束をしていたかな?

  • いつも都合が悪くなると、忘れたふりするよね。絶対に、約束はしていました!

  • ごめん、まったく覚えていない。そっちの記憶違いや勘違いじゃないのかな? でも、これでは水掛け論になるから、お詫びをさせてよ、ね!

  • この前も同じように、お詫びと言って誤魔化されたの。今日は水掛け論となっても、絶対に思い出してもらうからね。それで、二度と約束を忘れないと宣言をして。

男女カップルが、約束をしたと覚えていないで「水掛け論」を繰り広げそうでしたが、最後は男性が折れて一件落着です。

水掛け論の類義語

「水掛け論」の類義語には、「いたちごっこ」「押し問答」などの言葉が挙げられます。

水掛け論まとめ

「水掛け論」はお互いに意見を譲らず、不毛な議論を果てしなくを繰り広げる事です。恋仲や夫婦だけでなく、同性同士や仕事関係、テレビ討論など様々な場面で「水掛け論」が時々行われていますが、一番迷惑を被るのは周囲の人達です。

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