「池魚の災い」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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池魚の災い(ちぎょのわざわい)

「池魚の災い」とは「火事を消そうと池の水を全て使い魚が死んでしまった事から、思いがけない不幸や災難に巻き込まれる喩え」です。災難に遭う諺や四字熟語の中でも、その逸話の経緯から特に火事や類焼で用いられやすくなっています。

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池魚の災いの意味とは

「池魚の災い」の意味は以下の通りとなります。
 (1)災難に巻き込まれる喩え。また火事そのものや類焼の被害に遭う事。
 (2)池の中の宝珠を拾おうと水をさらったら魚が全て死んでしまった事と、また城門の火事を消そうと池の水を全て使ったら魚が死んだという2つの伝えから、災難の巻き添えになる喩え。
 (3)「池魚の殃」「池魚之災」とも書き同義。「ちぎょのさい」とも読む。
”池魚”は「池の中の魚」、”災い”は「人に起こる不幸」「不幸な出来事」で、文字通り取れば池の中の魚が不幸な出来事に遭うのが「池魚の災い」です。池の中に落ちた宝石である宝珠を拾う為に水を全てさらったら中の魚が死んでしまったという伝えと、同様に城門で火災が起こり池の水を全て使って消火させたら魚が死んだという2つの伝記から、こちらに落ち度がなくても災難に巻き込まれたり、特に火災の被害に遭う喩えで「池魚の災い」となります。使い方としては、予想不可能な災難に巻き込まれて「池魚の災いが起こった」「池魚の災いによるもの」といった風に使います。

池魚の災いの由来

「池魚の災い」の由来は古代中国・北宋時代の書物「太平広記」や秦時代の書物「呂氏春秋」となります。

池魚の災いの文章・例文

例文1.高級外車でドライブの最中に信号待ちで突然エンジンから炎が上がり、まるで長年大事にしていた国産車の嫉妬のように激しくなり慌てて外に避難したが時は遅く、ボディはすっかり全焼し池魚の災いだと自分を納得させるがやり切れない。
例文2.誰に恨まれ池魚の災いが突如身に降り掛かるか分からないので、取りあえず対人関係は全てペコペコと謝る事にしている。
例文3.彼は池魚の災いや不幸の出来事などは全て迷信であり、明確な因果関係はないと豪語しているが、その割にはお守りを大事にしている。
例文4.余計な事をすると池魚の災いに遭うので、困っている人もなるべく助けない。
例文5.昔の飲み屋はトラブルだらけだったが、今のカフェや喫茶店もマルチ商法の勧誘場所としての役目もあり、油断していると池魚の災いじゃないが騙されて大きな出費を支払う事になる。
「池魚の災い」を使った例文となります。

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池魚の災いの会話例

  • 散歩していたら野良猫がいて、可愛いからしゃがんで頭を撫でようとしたら…。

  • それから?

  • 頭に何かが落ちてきたと思ったんだよ。それで思わず、もしかしてと思ったら、鳥のフン。もう最悪だよ。

  • それは池魚の災いね。昨日、一緒に回転寿司に行って、あなたは何十皿もたいらげたでしょう。だから魚の呪いよ。次は放火魔に自宅を狙われるかも…。

散歩をしていたら鳥のフンが頭に落ちたという内容です。

池魚の災いの類義語

「池魚の災い」の類義語には、「側杖を食う」「池魚の憂い」「禍い池魚に及ぶ」などの言葉が挙げられます。

池魚の災いの対義語

「池魚の災い」の対義語には、「僥倖の極み」「開いた口へ牡丹餅」「鰯網で鯨捕る」「幸運」「防火」「消火」などの言葉が挙げられます。

池魚の災いまとめ

「池魚の災い」は池の魚が不幸に巻き込まれたという中国の逸話から、災難に遭ったり火事や類焼の喩えです。こちらに非がなくてもトラブルに遭うのは日々の生活で多々あるので、そんな事態が起こった場合や或いは注意喚起ともなるのが「池魚の災い」です。

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