「河童」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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河童(かっぱ)

「河童」とは「全身緑で頭には甲羅があり水辺に生息する妖怪」です。現代は流石に本気で妖怪を信じる人は相当少ないので、「河童」とは揶揄比喩で多く用いる言葉となっています。多少極端ですが緑色の洋服を着ていたら揶揄うように使ったり、又は泳ぎが上手なら例えても使います。誰しも言われたら姿形など特徴が一目瞭然なので、万人に使えるという点では大変便利なのです。

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河童の意味とは

「河童」の意味は以下の通りとなります。
 (1)大昔から伝わる日本の伝統的な妖怪で、川(河)や湖に生息して全身が緑で頭には甲羅があり、川遊びをしている子供へいたずらをしたり動物などを水中にひきずり生血を吸うとされるが、一方では泳ぎが上手で医療の知識があり人間との交流にも積極的だとして親しまれ、また水の神様として信仰されている。
 (2)川に生息する想像上の動物・妖怪「河童」の好物がキュウリという伝えから、お寿司の「河童巻き」の略語。
 (3)同じく想像上の妖怪「河童」の髪型に似ている事から、女児向けの髪型「おかっぱ頭」や「おかっぱ」の事。
 (4)川に生息して泳ぎが上手い妖怪「河童」な事から、水泳が上手い人や水泳の達人の比喩表現。
「河童」は日本で最も有名な妖怪・想像上の動物とされ、全国各地には様々な言い伝えが残されています。特徴としては体長は子供ぐらいで全身は緑色、川や湖に単独で生息して頭には甲羅があり水が溜まっていて乾くと力が無くなり死ぬと言われています。また、水辺で暮らすだけに泳ぎが上手く、動物や子供を水中にひきずり生血を吸うのを好み、肛門は3つで体臭はとても臭かったともされています。昔から全国各地に伝わっているのでその地域ならではの様々な情報も追加されたようですが、要するに子供を襲う怪物が「河童」で、その一方では人々に愛されるキャラクターとして人気があったり、水の神様として祀られたり、田植えや草取りを率先して手伝ったり、いたずら好きで愛嬌があったとも伝えられています。そんな点からも現代においては、他の妖怪や怪物よりも人々に愛され漫画やアニメなどのキャラクターとしてゆるキャラ的な存在を確立しています。体が小さく、子供ぐらいにしか害を与えられなかったという設定だったので、それが現代においては他のや悪魔などとは一線を画して愛される理由なのではないでしょうか。

河童の由来

「河童」は西日本では古代中国の神話に登場する黄河の神様「河伯」が由来とされ、東日本では平安時代の陰陽師・安倍晴明が仕事を手伝わせる人形として作ったのが由来となっています。「河伯」は現代の「河童」とは異なり姿は人間や亀や竜で変身を得意としていたそうですが、それが西日本に広まり次第に東日本にも入って人形や妖怪となっていったのではないでしょうか。

河童の文章・例文

例文1.川辺でバーベキューをする迷惑客には河童、住宅地には凶暴なヒグマが出現しこの国はもう終わりなんだと思った。
例文2.小学生の頃は泳ぎが上手で皆から憧れの河童と呼ばれていたのに、大学生になったら海やプール以外でも嘲笑で河童呼ばわりされ、これは遺伝なんだと訴えるほど男性ホルモンが凄そうとさらにバカにされ、悔しくて仕方がない。
例文3.自分には能力があると転職したが、河童の川流れじゃないがどうにも思ったほど力が出せず早くも失敗だったと後悔している。
例文4.父親は黙って河童巻きを食べているが、回転寿司でそればかり食べる姿を見ていると悲しくなってくる。
例文5.アルシンドはJリーグ黎明期だけではなく河童のイメージも激変させた最大の功労者だ。
「河童」を使った例文となります。

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河童の会話例

  • 全くモテないんだよなー。俺ってそんなに魅力がない?

  • 職場の後輩にそんな事を訊かないですよ、普通。でも、どことなくゆるキャラの河童に見えなくもないし…。

  • 河童ってあの河童かよ。酷いなお前、逆ハラスメントだぞ。あれだけ仕事のフォローをしてやった先輩に対して河童って。

  • 例えですって、た・と・え。妖怪の中なら河童似って、水の神様なんですから誉め言葉ですよ。

職場の先輩男性と後輩女性の会話内容です。

河童の類義語

「河童」の類義語には「河太郎」「川子」「人魚」「妖怪」「川の主」「ガラッパ」「天狗」「海坊主」などの言葉が挙げられます。

河童の対義語

「河童」の対義語には泳ぎが苦手として「金槌」、また「陸へ上がった河童」の対義語は「水を得た魚」などの言葉が挙げられます。

河童まとめ

全国各地に伝わる水辺を好んで生息する妖怪が「河童」です。現代では妖怪という枠を超えて漫画やゲームなどエンタメ界の重要な人気キャラとなったり、子供たちから親しまれる存在となっていますが、大昔はそれこそ全身緑で頭には甲羅がある不気味な存在だったのです。しかし、農作業を手伝うなど人々との交流に積極的な「河童」がいたり水の神の化身とも言われる事からも、いくら変わった存在でも仲間外れにせず受け入れるべきという教えとして、もしかしたら誕生した幻想の生き物だったのかも知れません。

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