「油を絞る」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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油を絞る(あぶらをしぼる)

「油を絞る」とは「植物から油を抽出するのは大変苦労をする作業だった事から、酷い苦労や失敗を厳しく注意する喩え」です。現代でも油は貴重ですが、電気が無かった大昔はさらに重要度が桁違いで、油とは灯りから暖房に料理などで常に使われた事から多くの慣用句や諺を残しています。代表的な「油を売る」「油を注ぐ」などに加えて、今回の「油を絞る」も有名な一つではないでしょうか?

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油を絞るの意味とは

「油を絞る」の意味は以下の通りとなります。
 (1)人の失敗や過ちや欠点を厳しく叱る事。
 (2)酷い苦労をする。
 (3)相手に散々苦労をさせた上で、最終的には自分の利益として取り上げる事。
 (4)苦労を重ねて収益や財産を手に入れる。
 (5)植物の実を潰して油分を抽出する事。
「油を絞る」はいくつもの意味があり、本来は植物から油分を抽出する作業や行為ですが、それが時代経過によって他の意味でも使われるようなり、現在は最も一般的なのは人の失敗などを叱責や注意する表現となっています。植物から油分を搾る際には相当な圧力を掛けるので、単に注意とするよりもより厳しく叱責されている感があります。また、同様にこの油分を抽出するのは大変な手間暇が掛かった事から、酷い苦労や相手の苦労した上前を己の利益とする行為といった意味合いもあります。よって、「油を絞る」は複数の意味合いから前後の文脈や話などを聞いてから正しく理解する必要が出てきます。

油を絞るの由来

「油を絞る」の由来は正確には分かっていませんが、室町時代が発祥とされる灯油用油の製造などの流れから誕生した言葉と言われています。文献としては室町時代の漢文などの注釈書「応永本論語抄」に文言が記されています。

油を絞るの文章・例文

例文1.イタズラばかりする愛犬を今日こそタップリ油を絞ると思っても、尻尾を振って懐く姿にデレデレでやっぱり許してしまう。
例文2.優秀な詐欺師は何度も騙された抜けている者よりも、絶対に騙されないと自信過剰な者の鼻っ面をへし折って油を絞るだけ絞って一文無しにしたい願望もあるそうで、それにまんまと騙されたのが実は私自身だ。
例文3.政府は庶民から税金という名の油を絞るだけでは我慢が出来ず、個人情報から何もかも搾取して最後は年金と医療サービスを有耶無耶にしてポイである。
例文4.「これ以上油を絞るのを止めてくれー」と外国人実習生が声を上げると、今度は一部の不良外国人の犯罪や軽犯罪を凶悪事件のようにニュースで取り上げて印象操作をしてくる。
例文5.苦労を重ねて油を絞る思いで稼いだ1ヵ月の給料がマイホームのローンや車維持費に税金などの支払いで殆ど消え、それでもこの国は自己責任で投資をしろと講釈を垂れるのだからお前らの顔面にパンチを入れたくなる。
「油を絞る」を使った例文となります。

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油を絞るの会話例

  • おかえりー。帰り遅かったね?

  • うん…。仕事終わりに上司から油を絞られた。最近弛んでいるって。

  • それは大変だったね。でもあまり気にする必要ないって。

  • でも最近確かにミスが多かったしね。うちの会社は完全に男女平等だから、女性でもきっちり怒られるんだよね。まあその方がいいけど、今日はイラッとした。

上司からの説教で帰りが遅くなった妻という内容です。

油を絞るの類義語

「油を絞る」の類義語には「大目玉を食らわす」「お灸をすえる」「説教する」「厳しく意見」「叱る」「横取り」「分捕る」「掴み取る」「着服」などの言葉が挙げられます。

油を絞るの対義語

「油を絞る」の対義語には「称賛」「褒める」「讃する」「安楽」「呑気」「与える」「渡す」などの言葉が挙げられます。

油を絞るまとめ

相手の失敗を叱責したり、大変な苦労をした相手の財産などを無理やりに奪い取るといった意味を持つのが「油を絞る」です。昔は植物の実から油を搾るのは大変な作業だった事から、その名残として現代でも厳しい注意等々で使用されています。

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