泰然自若(たいぜんじじゃく)
たまに、とても冷静沈着で、物事に動じない人がいますが、今回はそう言った人に当てはまる慣用句で、「泰然自若」という言葉があります。この言葉の使われた方や意味や由来についてもわかりやすく解説をしていきます。
泰然自若の意味とは
「泰然自若」とは、落ち着ていて、どの様な事にも動じないさまを表しています。言葉を分解すると、「泰然」と「自若」に分解されますが、「泰然」とは落ち着いていて、物事に動じないさま。「自若」は何に対してもあわてず、落ち着いているさまを表しています。精神的にも肉体的にも成熟した印象がある言葉です。
泰然自若の由来
もともと、この慣用句に出典等はなく、上記で述べたように、「泰然」という単語と「自若」という単語が組み合わさって生まれた言葉です。さらに言葉を分解すると、「泰」はおおらか、ゆったりしている。「然」は「泰」を肯定する意味で使用。「自」は自然や自分らしさ。「若」はその様であるという意味になる。
泰然自若の文章・例文
例文1.震度5の地震のなかでも電話をしていて、なんて泰然自若な人なんだ
例文2.顧客のクレームに対しても泰然自若な態度で対応していて、尊敬する
例文3.車がエンジントラブルで動かなくなったけど、泰然自若な態度で対応している
例文4.泰然自若とは、あの人の様に対応する人の事を言うのだろう
例文5.彼の様に、どんなトラブルにも泰然自若に対応できるようになりたい
言葉の意味を考えたとき、自分に対して使うというような言葉ではないので、自分の周囲にいる人に対しての尊敬や関心の念をもって、「~は泰然自若な人だ」のように使うことが多くなるかと思います。
泰然自若の類義語
泰然自若と同じ様な意味を指す言葉として、良く知られているところでは「余裕綽々」、あまり知られていないところでは、「神色自若(しんしょくじじゃく)」「意気自如(いきじじょ)」「春風駘蕩(しゅんぷうたいとう)」「鷹揚自若(おうようじじゃく)」といった言葉が挙げられる。
泰然自若まとめ
憧れや尊敬、目指す姿というような意味合いで用いられるような言葉になりますので、自分に使う事は控えた方がいいですね、自分で泰然自若と言っていると、慢心や過信している人だと勘違いされてしまう事もあります。周りから見て、こういった言葉を使われるような存在になれると良いですね。