「洗礼」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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洗礼(せんれい)

新しい環境において「洗礼を受けた!」なんて、聞いたことはないでしょうか。
洗礼という単語を聞くと、真っ先に思いつくのがキリスト教の儀式ではありますが、日常生活においての慣用句として聞くことも珍しくはありません。また「洗礼を受ける」なんて言われると、厳しい壁や困難にぶつかっていると思う人も多いのではないでしょうか。
そんな「洗礼」という言葉について、今回は深く掘り下げていきたいと思います。

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洗礼の意味とは

「洗礼」の意味は以下の通りとなります。
(1)教会で実施される、キリスト教徒となるために行われる儀式。
(2)ある事柄について、初めて経験する大きな出来事。また、それによって受ける影響や災難のこと。
慣用句として「洗礼を受ける」という言葉が定着しており、キリストの儀式を表すという意味、そして困難や壁、災難という意味であることを理解しておけば間違いないでしょう。

洗礼の由来

「洗礼」は、新約聖書の福音書において、洗礼者ヨハネがヨルダン川で行った、イエス・キリストに対する「浄化儀式」の日本語訳として造られた言葉です。
その言葉が現在普及し、キリスト教徒になるための儀式を総じて洗礼と称するようになりました。
原初の形式は、全身を水に浸す「浸礼」というもので、これを行うことによって原罪やこれまでに犯した自罪が神によって許されるという儀式です。
現在行われる形式は、頭部に水を注ぐ事や、手を濡らし頭に押し付けて水に沈める所作を真似る等、浸礼を模した簡略化された儀式も多くあります。

上記のように洗礼は、キリスト教徒になるための「通過儀礼」の言葉として生み出されました。
その「通過儀礼」としての意味合いが派生し、ある社会や集団等に身を置くため必要な経験を初めて受けることを、「洗礼を受ける」と表現するようになったようです。
またそこから更に派生し、「新参者に必ず訪れる物事」や「初めて訪れた自身には厳しい経験」など、良し悪しどちらの意味のものでも使用されるようになりました。

洗礼の文章・例文

例文1.私が洗礼を受けてクリスチャンになったのは、もう3年前の話です
例文2.僕は祖母から洗礼名をいただいたので、名前を大事にしている
例文3.新思想の洗礼を受けて、目から鱗のような気分だ
例文4.中学で野球部のエースだった彼も、高校で洗礼を受けたようだ。
例文5.前回旅先で豪雨の洗礼を受けたため、今度行くときは現地の天気予報を確認しよう

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洗礼の会話例

  • この間、電話を受けたとき初めてミスをしたんだって?

  • そうなんですよ。斎藤さんに代わってくださいと言われたのですが、直属の上司の斎藤さんじゃなくて、営業の斎藤さんだったんです。

  • 僕も昔同じ事したよ。まさにこの職場の洗礼を受けたってところだね。

  • そうなんですか!今後は間違えないように、どっちの斎藤さんかフルネームで聞くようにします。

新しく勤め始めた後輩とその先輩の会話になります。些細な事ではありますが、新入社員にとっては職場で怒られたり、指導を受ける事も洗礼を受けることになるでしょう。

洗礼の類義語

「洗礼」の類義語には、「受洗」「入信」などの言葉が挙げられます。

洗礼まとめ

宗教での儀式が元になっている言葉であるため、悪い意味として使用されるのは好ましくない、という人もいます。
現在の日本では悪い意味の慣用句としてもよく使用されますが、キリスト教が身近な人や、外国人の方にとっては違感のある使用方法かもしれません。日常生活で使用する際は、一度しっかりと考えてから発信するのが良いと思われます。

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