海の家(うみのいえ)
「海の家」とは「夏の海の砂浜などに設置される風物詩で、お客に休憩や食事を提供する簡易店舗」です。コロナ禍は海開きが中止され「海の家」も設置されない事態となりましたが、2021年は条件付きながらオープンする店舗も増え、2022年もこのままいけば従来通りの活気ある「海の家」が再開されそうです。それでは若者から家族連れまでが利用する「海の家」の解説となります。
海の家の意味とは
「海の家」の意味は以下の通りとなります。
(1)夏の海水浴シーズンに海浜で簡易宿泊施設や仮設小屋を建て、海水浴客に食事や休憩を提供する商売を行う店舗などの総称。
(2)一年を通じて海にやってくるお客に飲食や休憩を提供する施設や店舗の総称。
「海の家」は大きく二つの意味があり、一つは夏の間という期間限定で砂浜に建てられた仮設小屋などの店舗です。ここでは海水浴客をターゲットにして飲食や休憩(宿泊)を提供する商売となり、夏が終わると撤去され再び翌年設置されます。二つ目は一年間を通じて海にやって来るお客相手の商売で、食事や休憩に宿泊などを提供するので、より本格的な宿泊施設や食事処といった形になります。さらには、かつては別荘的な海辺付近の家も「海の家」と呼ばれたそうですが、今回は割愛します。一般的には砂浜にある飲食と休憩で利用する簡易施設という印象が強いですが、現在はサーフィンやライブなどのイベント目当てで年間を通じて海やその付近に訪れる客も一定数存在するので、この人達の為の商売として砂浜から離れた施設や建物も「海の家」と呼ばれます。しかし、厳密には海や砂浜からどの程度まで離れた施設を「海の家」と呼ぶかの線引きは曖昧ですが、少なくても海を観光名所としている市町村なら普通の民宿などでも「海の家」としても差支えはなさそうです。また、一年の営業といっても冬場は休業とする施設も多くあるので、その辺りも基準やルールはそれぞれの自治体や運営側の独自判断となりそうです。海水浴客目当ての「海の家」は通常7月1日から8月末まで営業され、昔はラーメンや焼きそばにビールやコーラ程度でしたが最近では多国籍料理やバーベキューが食べられたり、ジェットスキーやネイルにマッサージなど凝った店も多く、オシャレにして若者客を掴もうとしています。
海の家の由来
「海の家」の歴史として、一説によると明治33年に神奈川県逗子海岸に脱衣小屋が立てられたのが始まりとされています。その後脱衣小屋は次第に「海の家」と呼ばれるようになり、夏の風物詩として庶民から親しまれる存在になりました。
海の家の文章・例文
例文1.海の家もコロナや天候不順で商売としてリスクが大きいが、普通に営業すれば儲けもかなりあるのだろう。
例文2.すっかり寂れてしまった地元も夏の間は海の家があるので、少しは海水浴客で潤うそうだ。
例文3.昔は海の家でマズイ焼きそばを食べたり、ビー玉が入っている冷たいラムネを飲んだものだが、もう二度とあんな事はしたくない。
例文4.将来は海の家を営業したいので、今から経済について学んでおこうと思っている。
例文5.すっかり日が暮れ海の家の海水浴客も帰った後、砂浜で花火を打ち上げるのがこんなにも贅沢な事だとは当時は思いもしなかった。
「海の家」についての例文となります。
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海の家の会話例
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今日は快晴だし、海の家にでも行こうか?
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海の家じゃなくて、「海」に行くんでしょう?
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それが海の家でいいんだよ。湘南にオシャレな海の家がオープンして話題なんだって。だから行こうよ。
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そう簡単に言うけど、ここは群馬の山奥だよ。湘南まで一体何時間掛かると思っているのよ。
群馬県在住のカップルによる、とある夏の日の会話です。
海の家の類義語
「海の家」の類義語には、「夏季保養所」「ビーチハウス」「浜茶屋」「サマーハウス」「ビーチ小屋」などの言葉が挙げられます。
海の家の対義語
「海の家」の対義語には、山にある簡易施設として「東屋」「山小屋」「山荘」「ロッジ」などの言葉が挙げられます。
海の家まとめ
「海の家」は夏の間や年間を通して砂浜などで営業をする休憩や食事が出来る簡易施設の総称です。海水浴やイベントなどで訪れたお客の定番スポットで、最近はオシャレに変化して若者から家族連れまでを楽しませています。全国各地の有名海水浴場には必ずあり、夏の風物詩と言えるほどお馴染の場所が「海の家」です。