減圧症(げんあつしょう)
「減圧症」とは「上空や海中などの高圧環境下から短時間で地上に戻ると頭痛や立ちくらみなど体調が悪くなる症状」です。人間とは地上で生活をするように作られているので、宇宙や海底に滞在をするとどうしても体調が悪くなる可能性が高まり、特に短時間で地上に戻ると体内の窒素がガスとなり血管を詰まらせて健康障害を引き起こすのです。
減圧症の意味とは
「減圧症」の意味は以下の通りとなります。
(1)航空機・宇宙船・潜水艦の中の高圧環境から短時間で常圧の生活環境に戻ると、血中の窒素が気泡となり血流が詰まり様々な身体障害現象を引き起こす事の総称。
(2)高圧環境下からの減圧で血液の窒素が気泡となる事で、頭痛・疲労感・筋肉痛・めまい・呼吸困難などの症状が起こり酸素投与や再圧治療で回復していく。
(3)「潜水病」「潜函病」も同義。
”減圧”は「圧力が下がる」、”症”は「病気」「病気の性質や状態」で、ある特殊な環境下で圧力が下がる事で起こる病気の総称が「減圧症」です。航空機や宇宙船や潜水艦の乗組員だけでなく、一般人ならスキューバダイビング後などに罹る事が多くなり、これらの高圧環境から短時間で普通の環境に戻ると体内のガス(窒素)が気泡になるので血管が詰まり、また組織を圧迫する事で頭痛・めまい・疲労感・呼吸困難などの症状を引き起こします。簡単に言えば血圧が下がった事で起こる「立ちくらみ」などに良く似た症状で、稀ですが重症や最悪では死亡するケースもあるので油断は出来ません。スキューバダイビングでは水深8m以上潜ると「減圧症」になる可能性が高くなり、またダイビング前に飲酒や食べ過ぎや疲労があったり肥満の人も発症しやすくなります。
減圧症の由来
「減圧症」の歴史は古く、数千年前から人々は潜水をして魚介類を採取していた頃から体内に起こる症状として認識していました。明確に「減圧症」として定まったのは1812年とされ、しかし当時は航空機などで起こる症状と一致させてはおらず、飽く迄も潜水をして起こる症状という扱いでした。
減圧症の文章・例文
例文1.減圧症が怖いのでスキューバダイビングをしないと周囲に言っているが、本当は単にお金がないから遊べないだけだ。
例文2.指導をきちんと守れば現代は減圧症を必要以上に怖がる必要はないらしい。
例文3.減圧症対策として陸軍や海軍は訓練の一環で減圧室に入らなければならない。
例文4.低血圧なので1時間も座った後に立つと立ちくらみが起こり、これが減圧症だと納得させる。
例文5.スポーツの高地トレーニングは一種の減圧症対策の訓練のようなものなのだろう。
「減圧症」を使った例文となります。
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減圧症の会話例
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えー、スキューバダイビング? 俺は悪いけど遠慮するよ。
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夏休みなんだし、皆でやりに行こうよ?
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そうだよねー。でも減圧症になりたくないから、あまり乗り気がしないんだよね。
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インストラクターもいるから大丈夫だよ。普通にやれば減圧症にはならないって。
女友達からスキューバダイビングを誘われたが、「減圧症」になりたくないと断る会話内容です。
減圧症の類義語
「減圧症」の類義語には、「潜水病」「ケーソン病」「急性減圧症候群」などの言葉が挙げられます。
減圧症の対義語
「減圧症」の対義語はありません。補足として「病気」の対義語は「健康」「健全」「元気」などの言葉が挙げられます。
減圧症まとめ
「減圧症」は減圧障害の一種とされる病気で、宇宙飛行士や潜水士やスキューバダイバーなど気圧高い場所から短時間で地上に戻ると体内ガスが気泡となり血管を詰まらせ、頭痛・立ちくらみ・しびれ・呼吸困難などの症状が起こってしまいます。