渡りに船(わたりにふね)
皆さんはこの「渡りに船」という言葉を使ったことはありますか?この言葉は、ことわざによくある「教訓や戒め」としてではなく、幸運な状況を表す言葉として使用されます。今回はこのことわざの意味や由来、例文や類義語などをご紹介します。
渡りに船の意味とは
「渡りに船」とは、困っていたところに誂え向き(あつらえむき)の条件が整う事をたとえたことわざです。例えば丁度よく必要な物が揃ったり、望ましい状況になったりして好都合なこと言います。
渡りに船の由来
この言葉は「どのようにしてこの川を渡ろうかと考えていたところに、丁度よく目の前に船が漕こぎ寄せた」という意から、望んでいるものが都合よく与えられ幸運だということを表すことわざになりました。
渡りに船の文章・例文
例文1.仕事を探していたところ、渡りに船といった具合に、知人の会社で働かないかと声がかかって幸運だった
例文2.新しくパソコンを買おうと思った時にタイミングよくセールになり、これは渡りに船だと思い即購入した
例文3.大量の荷物をどう運ぼうかと考えていたら、偶然友人が車で通りかかって運んでくれて、渡りに船だと喜んだ
例文4.部員が怪我をしてチームメンバーが足りなくなり困っていたところに、渡りに船といった具合に経験者が入部してきた
例文5.終電を逃し途方に暮れていたところに偶然1台だけタクシーが通りかかり、まさに渡りに船といった気分だった
このように様々な場面で使える言葉です。ただし、「渡りの船」といった使い方は誤用となりますので注意してください。
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渡りに船の会話例
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この間引っ越したんだってね。大変だったでしょ?
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引っ越し業者にお願いしようと思ってたけど、たまたま父や兄の仕事が休みで荷物を運んでもらえたから、お金もかからなかったしゆっくり作業できたから助かったんだ。
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それはタイミングが良かったね!
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ほんと。まさに渡りに船だって思ったよ。
この会話のように、どうしようか考えていたり困っているときに、たまたま都合の良いものが手に入ったり望ましい状況になることを指して使います。
渡りに船の類義語
類義語には「得手に帆を揚げる」「干天の慈雨」「地獄で仏に会ったよう」「日照りに雨」「闇夜の提灯」英語では「He jumped at the proposition.(彼はその提案に飛びついた)」が類語になります。
渡りに船まとめ
いかがでしたか?何か困っている時にタイミングよく人の助けが得られたり、好都合なものが与えられたりすることはとても嬉しいですよね。そんな時はぜひこの「渡りに船」という言葉で、その喜びを表現してみてください。