「温床」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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温床(おんしょう)

温床とは、多くがネガティブな状況で使われる言葉です。ですが、元々は農業関係の言葉だったということはあまり知られていません。農作物を育てる人なら、何が由来かすぐにピンとくるかもしれませんね。この記事では、温床という言葉の2つの意味と使い方を見ていきます。

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温床の意味

温床とは「何かが育つのに絶好の環境」という意味を表します。ほとんどは悪い意味で使われます。「ここはイジメの温床だ」というような使い方をします。

温床の由来

本来、温床という言葉は農作物を育てる際に使う道具のことで、これが慣用句としての意味の由来になっています。農業では農作物を育てる手法として、ビニールハウスを使って、室温を一定に暖かく保つというものがあります。ビニールハウスほど大きなものを使わずに農作物を育てられないか、という工夫の下でできたのが温床です。温床の大きさは様々ですが、庭でもできる大きさのものがほとんどです。床部分に熱を加え、苗床の温度を保つことで作物の成長を早めます。木・わら・コンクリートなどで枠を作り、それにフィルムを貼ったものをフレームと呼び、熱を加えたフレームを温床と呼びます。寒害を防ぐ目的でも使われます。

温床の文章・例文

例文1.就職活動していたころはすごく輝いて見えた会社だったけれど、入ってみたら不正の温床だった
例文2.ここは怠け者の温床だ。一から根性をたたき直してやろう
例文3.あの学校は不良の温床として有名だ
例文4.こんなに風通しが悪かったら、カビの温床になるに決まってるさ
例文5.今年は温床を作って、キュウリづくりに挑戦してみたんだ
例文1~4は慣用句としての温床、例文5は農業としての温床の意味で使っています。例文を見てもわかる通り、良い意味で使われることはありません。誤用に気をつけましょう

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温床の会話例

  • うちの野球部員は、まるでやる気がありません。僕はこの学校が野球が強いと聞いて期待していたのに、内実はまるで違いました。このままでは大会出場だってできない。なんとかしてください!

  • そうはいってもね・・・。それぞれに事情があるんだし、学生の彼らにあまり無理も言えないじゃない?

  • 先生のそんな態度が、「適当にやっていい」という雰囲気の温床となっているんです!どうか、もっと僕たちに対して本気になってください!

  • そ、そうかしら・・・。また、考えてみるわね。

野球部に入部した新入生が、上級生たちの態度に不満を覚えているようです。原因はそれをまとめる先生の態度にある、と指摘していますね。トップの人間によってその場に作り出された雰囲気も温床となりえます。

温床の類義語

温床の類義語としては、同じく農作物関連で「土壌」が挙げられます。この言葉も「何かが生じる条件」という意味があります。「スター選手が生まれる土壌」など、土壌は良い意味でも使われます。

温床まとめ

温床という言葉の意味を見てきました。慣用表現としては「悪いものが育ちやすい環境」、農業用語としては「加温したフレーム」を指します。カビは暖かく湿ったところに生えるといいます。居心地の良い温度が保たれている環境というのは、えてして人をだめにさせるのかもしれません。

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