準軍事組織RSF(じゅんぐんじそしき あーるえすえふ)
「準軍事組織RSF」とは「スーダンの反政府組織で、政府の国軍と戦闘を繰り返す民兵からなる準軍事部隊」です。スーダンという国はアフリカ大陸の北東部に位置して、歴史的にはキリスト教とイスラム教が併存し何度も内乱や紛争といった「クーデター」が繰り返されています。だから「準軍事組織RSF」が2023年になっても国軍側と対立が激化しても、残念ながら驚きではありません。
この記事の目次
準軍事組織RSFの意味とは
「準軍事組織RSF」の意味は以下の通りとなります。
(1)アフリカ北東部に位置するスーダン共和国の国軍に属しない準軍事組織で、英語表記「Rapid Support Forces」の頭文字の略語からなる軍事部隊や支援部隊のこと。
(2)英語表記「Rapid Support Forces」の頭文字「RSF」の直訳は「即応支援部隊」や「迅速支援部隊」となり、アフリカ大陸のスーダン国と敵対関係な準軍事部隊を指す。
「準軍事組織RSF」は「RSF」だけで使われる事もありますが、これだと国際情勢に詳しくないと理解できないので、親切に「準軍事組織」と最初に付けてあります。この「準軍事組織」は「国軍に属しない軍隊」や「軍隊同等の装備を持つ国軍ではない組織」となり、実は世界各国の国境警備隊や沿岸警備隊に国家憲兵などが該当し、例えばドイツの連邦警察、ロシアの国境軍、アメリカの沿岸警備隊、イタリアの沿岸警備隊、日本の海上保安庁、韓国の海洋警察庁、フランスの国家憲兵隊など多数存在します。自衛隊も厳密には防衛組織ですが、実際には軍隊としての兵器を保有している国軍になりますが扱いとしては「準軍事組織」とした方が合っているようです。前置きが長くなりましたが、スーダンにおいては民兵からなる軍事部隊が「準軍事組織RSF」となり、頭文字も訳すと「準軍事組織の即応支援部隊」といった形になります。これは2023年4月中旬、スーダン国軍と「準軍事組織RSF」の間で戦争が始まり市民が犠牲になる内乱が起こってしまい、国際情勢が大きく揺らいでしまったのです。「準軍事組織RSF側」はスーダンのブルハン将軍の引き渡しを求めていますが、政府は要求に応じないので内乱がさらに激化し空爆などで死傷者が連日増えて収集がつかなくなっています。
準軍事組織RSFの由来
「準軍事組織RSF」は2013年にスーダンで正式に発足したダルフール地方のアラブ人のバッガーラ族が中心となった民兵による準軍事組織で、2023年時点の兵力は約10万人になります。2000年代は象牙採取などをしていましたが、ダルフール地方での紛争を繰り返してきて、現在は構成員が増えた事もあって危険で過激な戦闘集団として政府軍との内乱を続けています。
準軍事組織RSFの文章・例文
例文1.ネットで準軍事組織RSFのニュースを見ると、学生時代にアフリカ旅行をした事を走馬灯のように思い出して胸が痛くなる。
例文2.準軍事組織RSFが内乱をしてまで手に入れたい国土とは一体何なのか深く考えてしまう。
例文3.ロシアはウクライナと戦争をして、準軍事組織RSFはスーダン政府に内乱を起こし、日本は北朝鮮からミサイルを目覚まし代わりに定期的に打たれ、この世界は狂っていると認めるしかない。
例文4.アメリカが本格的に介入しないかぎり準軍事組織RSFと政府の対立は治まらないが、それでも一時的で再び戦闘へ戻るだろう。
例文5.スーダンの内乱は準軍事組織RSFが悪いがこの組織にも一応は言い分があるので、もう歴史認識が非常に複雑すぎて平和ボケした薄給リーマンな俺には状況を正しく理解するのは困難である。
「準軍事組織RSF」を使った例文となります。
- [adsmiddle_left]
- [adsmiddle_right]
準軍事組織RSFの会話例
-
食事中はこういう激しい映像は観たくないな。チャンネルを変えてよ。
-
これが世界の現実なの。ニュースから目を逸らしたらダメ。
-
厳しいなー。でも、確かに世界の現実なんだよな。このスーダンの準軍事組織RSFにも、彼らなりの正義があって国と戦っているんだろうから。
-
そう? スーダンの半グレ集団みたいなものでしょう。
スーダン国軍と「準軍事組織RSF」の対立構造について夫婦が会話をしています。
準軍事組織RSFの類義語
「準軍事組織RSF」の類義語には「自警武装集団」「準軍事的組織」「治安維持部隊」「準軍事機関」「治安維持組織」「治安部隊」「パラミリタリー」などの言葉が挙げられます。
準軍事組織RSFの対義語
「準軍事組織RSF」の対義語には「国軍」「正規軍」「連合国軍」「国防軍」「国家防衛軍」などの言葉が挙げられます。
準軍事組織RSFまとめ
スーダン政府に敵対する民兵によって結成された組織が「準軍事組織RSF」です。「準軍事組織」と名乗るだけあり正規の軍隊と同等の武器などを保有している巨大部隊で、スーダンでは政府の国軍と長期間に渡り軍事衝突を続けています。一方、先進国などの「準軍事組織」は政府側の立場で国境警備や治安維持に務めますが、スーダンの「準軍事組織RSF」は「クーデター」を起こして政府と対立するので、一言で「準軍事組織」と言ってもその国によって立ち位置は様々になります。