「滑稽」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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滑稽(こっけい)

「滑稽」は何かと使われる表現の一つですよね。普通は面白い時などに「滑稽」と使いますし、他には相手を見下す様な時に用いる事もあります。そんな「滑稽」について、これら以外にもどのような意味がや使い方があるのか調べてみました。

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滑稽の意味とは

「滑稽」の意味は以下の通りとなります。
(1)面白い事、おかしい事、おどけた事など笑い対象となる全般。
(2)ばかばかしい、下らない、みっとない、程度が低いなど退屈やとるに足りない事。
(3)常識を外れているおかしさ。
こうして見ると「滑稽」とは簡単そうで、実は難しい面を兼ね備えた言葉となります。誰もが笑える面白い事と、それと相反するばかばかしく感じる下らない事も「滑稽」となるからです。こうなると、受け手次第で如何様にも解釈できます。それは、「笑いのツボ」は一人ひとりによって違うからです。ある人が心底おかしいと思っても、別の人にとっては不愉快に感じてまったく笑えない事もあります。別の視点からでは、「滑稽」には頭の回転が速い、言葉が滑らかで知恵がある、巧みな言動という意味もあります。だから、敢えてばかばかしい事も言えてしまうと解釈もできなくもないです。笑わす為にある限度を超えてしまうと、それを理解できる人とまったく理解できない人に分かれてしまうという感じでしょうか。そして、どちらの考えも間違いではないから、両方とも「滑稽」と位置付けしていると思えます。

滑稽の由来

中国語の「滑稽」も同様の意味なので、それが日本に広まったと推測できます。古代中国では、機転が利いてユーモアある人物に対して用いられ、それは日本でも同様なので、頭の回転が速い、言葉が滑らかで知恵があるとする事から、”俳諧”の世界や”俳諧”そのものを指していました。文献としては、奈良時代の漢詩集「懐風藻」の「釈弁正伝」で、「滑稽」を使った漢文が記されています。

滑稽の文章・例文

例文1.幼い子の滑稽な言動や態度で、家の中は賑やかで明るくなる。
例文2.お笑い芸人全員を滑稽と呼ぶのは、賛否両論だろう。
例文3.大学中退で就職ができない友人は、お酒が入ると「滑稽すぎる人生だろう」と絡んでは嘆いてくるので面倒だ。
例文4.日本の政治家ほど滑稽な存在はいない。
例文5.日本人は勤勉と長く言われてきたが、今では世界から取り残された滑稽な存在ではないのか。

「滑稽」を使った皮肉めいた例文です。

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滑稽の会話例

  • 今から美容室に行くんですよ!

  • また、滑稽な髪型にされるだけだから、行かない方がいいんじゃないの?

  • 滑稽じゃなくて、あれが最新の髪型なの。若い人たちの間では大人気だよ。

  • 若い人じゃなくて、メディアに踊らされる滑稽な人たちの間では人気なんでしょう。それも含めて滑稽すぎるね。

美容室に行こうとする男性に、「滑稽」な髪型になるだけと口出しする会話です。

滑稽の類義語

「滑稽」の類義語には、「ユーモア」「風刺」「滑稽洒脱」などの言葉が挙げられます。

滑稽まとめ

「滑稽」とは、面白い事やユニークという誰もが笑えてしまうという意味と、それが行き過ぎてばかばかしいや下らないなど見下すような意味もあります。元々は、頭の回転が速いや知恵があるなど饒舌的な意味があったのですが、現代では単純に面白いか、その面白さを見下すような二つの意味で使用される事が多いです。

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