「火中の栗を拾う」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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火中の栗を拾う(かちゅうのくりをひろう)

毎日会社や学校に通っていると、ドラマの中の世界のような色々な出来事が訪れることがあります。思わぬハプニングに見舞われたとき、ココロの支えになってくれるのが昔からあることわざです。今回は反面教師にもしておきたい、火中の栗を拾うというキーワードについてご紹介していきます。色々なことわざに触れておくと、柔軟な生き方ができるようになります。

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火中の栗を拾うの意味とは

火中の栗を拾うの意味とは、まだメラメラと燃えている熱い炎の中にみずから飛び込んで栗を拾うように「第三者のために、リスクを冒してまで危ないことをおこなうこと」の例えです。しなくても良いことに首をつっこみ、やけどをしてしまう残念な出来事を意味しています。

火中の栗を拾うの由来

火中の栗を拾うは17世紀にフランスで描かれた、とある絵本に出てくるストーリーから生まれた言葉です。お話に出てくるのは猿カニ合戦をイメージさせる、計算高い猿。猿は人のよい猫を騙して、炎の中のクリを拾いに行かせます。熱い炎に飛び込み大やけどした猫は、ご褒美のクリを狙っていた猿に持ってかれてしまいます。このことから他人にそそのかされてリスクを冒すことを、火中の栗を拾うと言うようになりました。

火中の栗を拾うの文章・例文

例文1.今の状況は火中の栗を拾うだよ、冷静に考えてみなさい
例文2.退職か転職か悩んでいるみたいね、火中の栗を拾うことにならないように、よく熟考してみてね
例文3.またあのお友だちと飲みに行くの?火中の栗を拾う…にならないようにね
例文4.業績難のA社から提携の誘いがきた、火中の栗を拾うにならなければ良いが…
例文5.この案件はまさに火中の栗を拾うの様相だ、慎重におこなってくれ
火中の栗を拾うという言葉には、良かれと思った出来事が結局他人の利益になってしまう…残念な意味が込められています。物事を進めるとき、本当に自分のためになるのか、いま一度たちどまって考えることも必要なのかもしれません。

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火中の栗を拾うの会話例

  • 最近、会社の中がピリピリしている。もうすぐ決算期だからかな…?

  • 今年の決算の結果が来期の決算に響くほどの悪い成績だったみたいよ。しかも、A社が利益を全部持っていたっちゃったらしいわよ。

  • 本当に?!なら今年のボーナスはどうなるんだ…うう、考えたくないな。

  • この会社は火中の栗を拾ったみたいね、本当に残念よ。

この会社の社運を考えるとあまり良い方向にはならないでしょう。しかし、このようなことは社会には日常茶飯事と言えるでしょう。みなさんはその煽りを受けないようにしたいですね。

火中の栗を拾うの類義語

火中の栗を拾うに似た意味をもつ言葉として、「熱鉄をのむ」「虎穴に入る」「危ない橋をわたる」「白刃をふむ」などがあります。どの言葉もプラスの意味で使われることは少なく、戒めの意味として用いられる言葉ばかりです。

火中の栗を拾うまとめ

火中の栗を拾うは17世紀のフォンテーヌが描いた絵本から生まれた言葉です。ずる賢い猿が気のいい猫を騙して、利益を横取りした話が描かれています。このことから「他人のためにあえてリスクを冒してまで危ないことをする例え」をあらわしたのが、火中の栗を拾うです。
ルールや規律を破ってまで冒すことには、やはりそれなりの自己責任が問われます。自分の利益になると思っておかした出来事が、思わぬハプニングを生むこともあります。迷ったとき困ったときは「火中の栗を拾う」を思い出し、いま一度冷静になってみることも大切です。

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