灯火管制(とうかかんせい)

「灯火管制」とは「電気や明かりの使用を制限や禁止し、夜間空襲の攻撃対象から身を守る対策」です。かつての世界大戦は国際法の戦争ルールなどはなかったので、云わば何でも有りなやったもん勝ちなところがありました。庶民が暮らす民家は爆撃される恐れから、夜になって明かりを点けるというのは狙われる可能性を自ら上げる行為に繋がるので、基本は政府主導ですが各自が積極的に電気を消して生活していたのです。

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灯火管制の意味とは

「灯火管制」の意味は以下の通りとなります。
(1)戦時下において夜間は敵の空襲に遭うのを防ぐ目的から、都心部などの一定地域で電灯利用などを規制した事。
(2)第二次性大戦下の日本で取られた防空法に基づく方針で、空襲に備えて家屋などの明かりを制限した事。
(3)略した「灯管」や「燈火管制」も同義。
”灯火”は「ともし火」「明かり」「照明の明かり」、”管制”は「国家などが強制的に管理や制限する」「空港で航空機と交信し離着陸の指示をする」で、国が照明の明かりを制限し管理するのが「灯火管制」です。要するに戦時下において敵飛行機からの空爆を防ぐ狙いで、家や建物の電気を点けない事や点けても明かりが漏れないように遮光をするように規制・制限したもので、日本では第二次世界大戦末期はアメリカ軍の空襲が多くて頻繁に「灯火管制」が敷かれました。また、「灯火管制」は各家庭などが独自判断で消灯や遮光をする「各個管制」と発電所が電気の供給を断ち切る「統一管制」があり、当時の世界大戦では欧州のイギリスやドイツなどが「灯火管制」を取るのは珍しくありませんでしたが、現代においては高性能レーダーなどが軍用機に備わっているので電気を消しても標的となるので無意味となっています。

灯火管制の由来

「灯火管制」の歴史として、1914年から始まった第一次世界大戦でドイツの空襲への対抗策としてイギリスが実施したのが始まりとされています。第二次世界大戦が1939年から始まるとイギリス・ドイツ・イタリア・日本が「灯火管制」を敷くようになり、日本の場合は1937年4月に防空法が公布され、アメリカ軍の空襲が酷くなった1944年になると夜間は明かりを消したり漏れないようにするのが日常的な状態となりました。

灯火管制の文章・例文

例文1.現代人がタイムスリップで1944年に戻ったら、ネットは繋がらず夜は灯火管制が敷かれて暗闇のような状態で思わず発狂して帝国軍人から暴行されるだろう。
例文2.日本国民は疑う心がないから灯火管制が敷かれても戦争で勝てると信じていた。
例文3.戦国時代などの時代劇はもう題材が尽きるぐらいドラマ化されたのに、昭の重要歴史である世界大戦や庶民のみすぼらしい生活スタイルである灯火管制などはまったく映像化しないのは小さなプライドでしかない。
例文4.の時代に灯火管制で電気が制限されたら、引きこもりも退屈で家から飛び出し街中を散策するだろう。
例文5.節約命の妻は週末になると「灯火管制」と言って部屋中のテレビや電気を消していくが、それならアマゾンで化粧品を大量購入する方がよっぽど無駄遣いだと思うが口にしたら離婚されるので黙っている。
「灯火管制」を使った例文となります。

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灯火管制の会話例

  • 質問者アイコン

    ちょっと部屋の電気が明るすぎるんじゃない? 少しは節約・節電の意識はないの? これじゃ、また来月も電気代が値上がりだよ。

  • 回答者アイコン

    うるさいわねー。まるで戦争中の灯火管制じゃあるまいし…。電気ぐらいケチケチしないで使わせてよ。

  • 質問者アイコン

    毎日使うものだからこそ節約するんだって。ほら、エアコンを消して。

  • 回答者アイコン

    はいはい分かりました。そういえば、灯火管制をした日本がその後どうなったか知ってるよね。小さな事を気にして物事を大局的に見れないと、結局は負けるのよ。

節電・節約意識が高い夫と電気を自由に使いたい妻の会話です。

灯火管制の類義語

「灯火管制」の類義語には「漏光制限」「準備管制」「警戒管制」「空襲管制」「灯火管制用電球」「電気制限」「電力使用制限令」などの言葉が挙げられます。

灯火管制の対義語

「灯火管制」の対義語はありません。補足として「灯火」の対義語は「消灯」「消燈」「消す」「停電」、「管制」の対義語は「無制限」「無限」「無尽蔵」などがあります。

灯火管制まとめ

第二次世界大戦などの戦争で夜間空爆への対抗手段として、民家などの建物が電気を消したり明かりが外に漏れないようにしたのが「灯火管制」です。完全に真っ暗にする場合もあれば、ローソクなどで僅かな光だけを灯すなどをして人々は生活を送っていたのですが、戦争終結とともにこのような不自由な生活が終わりを迎えました。

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