灰汁が強い(あくがつよい)
鍋料理などをした時に出る灰汁(あく)を取った経験がある方は多くいらっしゃると思うのですが、料理の味という点においてはあの灰汁もある種一つの個性として捉えることができますよね。灰汁が強いとはこの様な余計な個性の強さを表した言葉になります。
今回はそんな「灰汁が強い」という言葉について、深く掘り下げていきたいと思います。
灰汁が強いの意味とは
鍋料理などをした際に出る「灰汁」を取るという言葉があるほどに、あの灰汁は料理の美味しさを損なわせる個性を持っているため取り除かれる訳ですが、この様な一緒に属しているものと調和しない、全般的に受け入れてもらえるようなものではない、癖が強い個性があるもの、またその様子を表す言葉が「灰汁が強い」という意味になります。
灰汁が強いの由来
「灰汁が強い」という言葉、古くは931年から938年の間、平安の時代、中頃に書かれた和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)略して和名抄(わみょうしょう)という辞書の中にて出てくる「飽く(あく)」という言葉が現在の「食品と調和しない個性を持った不純物の総称」として扱われるようになったとされています。
灰汁が強いの文章・例文
例文1.彼の性格は本当に灰汁が強い。
例文2.灰汁が強い新人が入ることによって、社内の空気が変わった。
例文3.ーくんはとても灰汁が強い。
例文4.灰汁が強い言動を取っていた彼はよく周りから疎まれていた。
例文5.灰汁が強い言動をしていた彼も、随分灰汁が抜けた人になった。
灰汁が強いものでも、時が経つとその灰汁が抜けることもありますよね。
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灰汁が強いの会話例
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新しく入ってきた部長、すごい灰汁が強い人ですよねー。
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ですよねー。おかげで少し鬱憤が溜まりましたよ。
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一緒に家で鍋やりません?
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いいですねー!何鍋やりましょうかねー。
よくも悪くも、どこへ行っても灰汁が強い人というのは居るものなのかもしれません。
灰汁が強いの類義語
灰汁が強いの類義語としては「悪目立ち」や、「取っ付きづらい」などの言葉が挙げられます。
灰汁が強いまとめ
「灰汁が強い」という言葉は、「灰汁」という言葉があまりいい意味を持つものではないため、どちらかというとネガティブな場面で使われる言葉となっていますが、それは裏返せば自分の言動に確固たる自信を持っていたり、自分なりの信念を貫いて生きている人とも言えるのかもしれません。
変化が激しい今の世の中、ある程度の灰汁の強さはもしかしたら必要なものなのかもしれませんね。