「灰燼」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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灰燼(かいじん)

「灰燼」とは「建物などが全て燃えてしまい最後に残った灰と燃え殻」です。これだけ人々の危機意識が高まり火災の危険性について誰もが理解しているはずなのに、それでも火災は発生してしまいます。家電製品が古くなったり放火などもあるでしょうが、いちばんの原因はコンロやたばこの不始末といった油断から出火するようです。気が付けば全て燃えて「灰燼」となってから後悔しても遅いので、何度も確認をするべきなのですが忘れてしまうのでしょう。

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灰燼の意味とは

「灰燼」の意味は以下の通りとなります。
 (1)灰と燃え残った物。灰と燃え殻。
 (2)燃え尽きた灰と焼け残りから、建物などが燃え尽き跡形もなくなった状態の事。
 (3)「かいしん」とも読む。
”灰”は「物が燃え尽きた後に残る粉末状な物」、”燼”は「燃え残り」「燃えさし」で、燃えた後の灰と燃え殻が「灰燼」です。現代的にはあまり使用しない古語的表現ですが、今でも特に建物などが全て燃えてしまい灰と残骸だけが残ったのを「灰燼」とする事が多いです。例えば、「戦争で国土が灰燼に帰した」や「火事で建物が灰燼に化す」といった形が有名ですが、逆説的に「灰燼となったが○○だけは残った」とする使い方もあります。さらに深堀りすると、火事など炎に無関係ながら物事が台無しになった場合は比喩的表現として「灰燼に化す」とする方が好まれ、「灰燼に帰す」とはしません。

灰燼の由来

「灰燼」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては鎌倉時代の随筆集「方丈記」などに文言が記されています。

灰燼の文章・例文

例文1.こうしてウクライナのあちこちで国土が灰燼に帰っていると思うと、戦争が如何に不毛であるか身に染みるがロシアでぬくぬくと暮らすトップには全く伝わらない。
例文2.大震災が起こると、その後には火災もあちこちで発生し灰燼になってしまうのだからやり切れない。
例文3.この焼け残った灰燼を見ながらもう一度日本を復興させた先人達は確かに立派で素晴らしいが、そこで権力を握った末に孫やひ孫に玄孫が再び日本を破壊していくのだから皮肉なものだ。
例文4.放火魔は軽いストレス発散のつもりかも知れないが、その出来心が灰燼に帰るどころか人の命も奪うと自覚するべきだ。
例文5.ギャンブラーがパチンコ屋で熱い真剣勝負をしている合間に、まさか立体駐車場に停めた愛車までが炎のチャレンジで黒焦げになり灰燼に化すとは誰が想像できただろうか?
「灰燼」を使った例文となります。

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灰燼の会話例

  • ニュース見た? 車が何十台も燃えたんだって。

  • 何それ! 駐車場に停めていただけで、何でそんな事が起きるのよ?

  • それは車が燃える原因は色々あるし、もちろん放火の可能性もあるけど。とにかく、大勢の人の大切な愛車が灰燼に帰ってしまったね。

  • 放火だったら許せないけど、こういう場合って保険ってどうなるの? それともお店側が負担…、ってそれは無理よね。

駐車場での車両火災について会話をしています。

灰燼の類義語

「灰燼」の類義語には「灰」「火山灰」「藁灰」「燃え殻」「死の灰」などの言葉が挙げられます。

灰燼の対義語

「灰燼」の対義語は強いて挙げるなら「燃えかす」を「不用品」として「資源」「貴重品」「有用品」などになります。また、「火災」の対義語は「水害」「水災」になります。

灰燼まとめ

火事などの被害によって建物などが燃え尽きてしまい最後に残る灰と燃え残りが「灰燼」です。跡形もなく全て燃えてしまった事への無念さが表れ、「灰燼に帰す」や「灰燼に化す」といった形で使われます。

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