炎天下(えんてんか)
炎天とは、焼き付けるような強い日差しの太陽がある空のことを指した言葉になりますが、この下にある、いるということで地上の状態を表す表現言葉になっています。
今回はそんなアウトドアなどでよく外出する方はこれからの時期、よく体感する状況になるかもしれないこの「炎天下」という状況について、深く掘り下げたいと思います。
炎天下の意味
炎天下とは、「夏の季節、暑く燃えるような天気、空のこと」を表した「炎天」という言葉と、その「下」という2つの言葉が繋がることによって、「焼けるような日差しがある状況下にいる」という1つの意味を成している言葉になります。
炎天下の由来
「炎天下」という言葉に含まれている「炎天」という言葉がこのような意味の言葉として最初に用いられたのは一説では、島田忠臣という詩人が平安の前期、891年ごろに作った漢詩集。田氏家集(でんしかしゅう)という本の中で、「夏日閑居要二竹榭一、炎天(えんてん)暑服愛二蕉紗一」という形で文脈の中に組み込んだことであるとされています。
炎天下の文章・例文
例文1.炎天下にも関わらず大繁盛。
例文2.大勢の人が炎天下で作業をする。
例文3.炎天下の工事現場で大量の汗を流す。
例文4.炎天下を歩く、倒れそうだ。
例文5.海外で毎日のように炎天下で生活していた彼は日光や暑さに非常に強い。
炎天下で作業するなんて考えただけで怠い気持ちになるものですよね。
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炎天下の会話例
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佐藤さん、昨日炎天下で作業しなきゃいけないそうだったみたいですが、大丈夫でしたか?
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正直大丈夫ではなかったです。脱水症状にならなかったことが幸いなくらいで。
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それは、危険な状態に至ることはなくて何よりです。明日は休みなのでしっかり休んでくださいね。
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はい、これほど体が痛くなったのは学生の時以来です。
炎天下で一番注意が必要なのは、脱水症状や熱中症といった体調不良を起こさないようにすることです。
炎天下の類義語
炎天下の類義語として「真夏日(まなつび)」や「熱中症(ねっちゅうしょう)」といった言葉が挙げられます。
炎天下まとめ
炎天下という言葉はそれ自体で「炎天の下にいる」ということを指し示すことができている言葉であるため、よくある誤用として「炎天下の下、炎天下の中」という表現があり、これは重複表現になってしまうため、言葉に対して真摯な姿勢を持っている方などに対して用いると不快な思いをされてしまう可能性があるため、注意が必要です。