烏の行水(からすのぎょうすい)
烏の行水は、お風呂に入る時間が非常に短い方やその様子を表した言葉になり、「烏浴び」とも表現されます。
なぜ、お風呂に入っている時間が短い方やその様子について、このような言葉が使われるのか、気になった方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回はそんな「烏の行水」という言葉について、深く掘り下げていきたいと思います。
烏の行水の意味とは
カラスという鳥は非常に短時間で水浴びを行います。
たらいにお湯やお水を入れて体を洗い流すことを「行水」と表現するのですが、人と比べるとカラスは自らの羽とクチバシを使用してこの行水を素早く簡潔に済ませるため、その様子を入浴が早い人と重ね合わせる形で使われております。
「コインシャワー」を利用される時などは誰しも烏の行水となってしまうかもしれませんね。
烏の行水の由来
「烏の行水」という言葉は伊藤単朴(いとうたくぼく)という戯作家が延宝8年の1680年から宝暦8年の1758年までの間で作り、江戸時代に発刊された、銭湯新話(せんとうしんわ)という、中国の作家がで近所の銭湯での話を耳にして書き残した怪異小説「剪燈新話(せんとうしんわ)」という本をもじったものに記載されていたことが語源とされています。
烏の行水の文章・例文
例文1.私の母は烏の行水で入浴を済ませる。
例文2.長風呂が好きな私には烏の行水をする人の気持ちがわからない。
例文3.烏の行水をする彼は仕事のスピードも早い。
例文4.普段は烏の行水をする姉も、銭湯に来た時ばかりはそうしない。
例文5.私の息子は烏の行水でお風呂場から飛び出してくる。
お風呂好きな方にとって、烏の行水をする人の気持ちはあまり理解できないものかもしれませんね。
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烏の行水の会話例
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加羅さんって「烏の行水」派ですか?「腰抜け風呂」派ですか?
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烏の行水派ですね!長湯は色々ともったいなく感じるので。
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なるほど!長湯はたしかに気持ちはいいですけど、ガス代も時間もその分かかるってデメリットがありますね。
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そうなんですよ。だからパパッと済ませて他のことやりたいなーって。
効率を大事にする方は皆、烏の行水でお風呂に入るものかもしれませんね。
烏の行水の類義語
烏の行水の類義語としては「一風呂」や、「湯浴み」などの言葉が挙げられます。
烏の行水まとめ
烏の行水と言われるほど入浴時間が短い方は、効率という観点から見れば非常に時間を有用に使えているのかもしれません。ただ、有名な某アニメの中で「風呂は命の洗濯」という言葉が出てくるほどに、お風呂にゆっくり浸かることでもたらされる心身へのメリットは非常に沢山のものがあるため、入浴時間に関しては早い、遅い、どちらを取るべきかは人によって異なるものかもしれませんね。