烏合の衆(うごうのしゅう)
最近は、SNSなどでたくさんののコミュニティを形成することができます。しかし、そのコミュニティはあまり統率がとれていないことも多々あります。みなさんも何かしらのコミュニティや集団の中で、統率されてなかったり、統一性がないと感じたことはありませんか?そうした集団のことを、「烏合の衆」という言葉で呼びます。この言葉について意味や用法の解説をしていきます。
烏合の衆の意味とは
烏合の衆とは、規律やルールに縛られておらず、ただ集まっただけの集団のことをそう呼びます。この言葉は漢字に烏(カラス)が使われていますが、カラスの群れは無秩序でバラバラであるとことからきています。
また目的や意識に乖離がありすぎる組織も得てして烏合の衆になってしまうケースがあり、優秀な人を集めても組織として機能するかはまた別の問題であり、難しい所と言えるでしょう。
烏合の衆の由来
そもそも烏合の衆という言葉は、中国の「後漢書」から出典した言葉です。もともと、カラスは頭の悪い鳥として扱われていたために、この言葉が生まれましたが、現代では知能の高い鳥類として認識されています。
烏合の衆の文章・例文
例文1.町会の打ち合わせに集まったが、リーダーがいないため、烏合の衆と化していた
例文2.ああいう無秩序な集団のことを、烏合の衆というのだろう
例文3.烏合の衆ではなく、秩序ある集団になることで飛躍的な発展が見込まれる
例文4.烏合の衆だと、何をしていいかわからない為、生産性が非常に低い
例文5.烏合の衆にはならないように目的意識を共有しておく事が重要だ
基本的に、いい意味で使われる言葉でなく、それを指して注意しよというような使い方をすることが多く、使い方としても自然だと思います。次に会話例で使い方を見てみましょう。
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烏合の衆の会話例
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今日の集まりでは何を議題にするんだっけ?
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それが、責任者がまだきてなくて…
みんな好き勝手に話してる感じです。 -
烏合の衆になっちゃってるんだね。よくないね。
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まとまりがなくなってきちゃってるので、なんとかしてください。
職場やプライベートでも、人が集まると烏合の衆になることもあるので、使う機会は比較的多い言葉にかと思います。
烏合の衆の類義語
同じような意味表す言葉としては、「有象無象」や「付和雷同」といった言葉があります。
烏合の衆まとめ
集団として存在しつつも、そこに統一性がないと烏合の衆という風に他者には認識されます。自信が他の集団を指してこうならないようにしようというのも大切ですが、自信が身を置いている集団が烏合の衆になっていないかの注意も大切です。