無下(むげ)
「人の気持ちを無下にする」などと会話の中でも多く出てくる言葉だと思いますが、どういう意味で使われているのでしょうか。皆さんがよく使うのは冷たい態度である、素っ気ないと感じた時が多いかと思います。実はそれ以外にもいくつか意味がありますので、今回はその無下という言葉について解説していきます。
無下の意味
「冷淡である」「素っ気ない」「放っておいて見向きもしない」の他に「むやみに」や「無駄にする」「台無しにする」などの意味があります。
無下の由来
無下という言葉は、全く問題にならないということや、その人が劣っていてどうしようもないさま、身分がものすごく低いことを表す言葉になります。無下にするということは相手を見下しているようなニュアンスの言葉になっています。
無下の文章・例文
例文1.僕には彼女を無下に扱うなんて絶対にできない
例文2.先輩の厚意を無下に断ってしまうのは心が痛む
例文3.好きな人のために頼まれたことを全てやったが無下にされた
例文4.忙しくて焦る気持ちはわかるが彼は後輩の心配の声を無下に扱いひどく非難されてしまった
例文5.恋人に無下にされても好きな気持ちは変わらない
冷たい態度をとったりどうでも良いように扱う、台無しにするという意味で使われています。
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無下の会話例
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ちょっと良いかな、最近の君の態度なんだけと、後輩に対してきつく当たりすぎなんじゃないかと思うんだ
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あんなのきついなんて言えませんよ。
それに、私も先輩も私に対して無視をしたり私の話をどうでもいいって聞こうとしないんですよ -
それはよくないしこれから注意しに行くが、先輩にされたからと言って自分も後輩に無下にしていいってわけじゃないよ、反省しなさい
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…わかりました、善処します
無下にするという言葉を使った会話になります。
無下の類義語
無下の類義語には「滅茶苦茶」や「冷淡」などが挙げられます。
また、同じ読み方で「無碍」という言葉がありますがこちらは意味が異なりますので漢字や意味を間違えないようにご注意ください。
無下まとめ
無視や放っておくこと、どうでもいいように扱うこと、考えずにむやみ行動することなど相手の気持ちをないがしろにする際に使われる言葉になります。目上の人には失礼だと感じさせないように「彼の気持ちを無下にしないでください」ではなく「ご考慮ください」や「ご配慮ください」などの敬語に言い換えるといいと思います。