無作為(むさくい)
「無作為」はランダムを意味する「無作為抽出」が有名です。偶然、計画性がない等を意味して、その信ぴょう性や悪意ない事をを理解してもらう際に使われる言葉です。普段はあまり使われませんが、他の言葉と勘違いをしたり、間違った覚えをしてしまう場合もあるので、この機会に覚えてはどうでしょうか?
無作為の意味とは
「無作為」の意味は以下の通りとなります。
(1)偶然、作為がない、事前に計画を立てていない等。
(2)英語表記「ランダム」(random、random sampling)と同義。
”作為”には、人が自分の意思で作る、故意に手を加えるなどの意味があるので、「無作為」はそれらをしていないので、偶然や作為がない、手を加えるなど不平をしていないと読み取れます。懸賞などの当選者、世論調査の対象者を決める時などは、その公平さをアピールする為に「無作為で抽出した」と使われる事がとても多いです。また、英語「ランダム」と同義扱いとなります。
無作為の由来
「無作為」としての由来は不明ですが、「作為」は”つくりなす”とも読め、起源を辿ると平安時代中期の「源氏物語」の「東屋」(巻)に、「毀ちし寝殿、こたみはいとはればれしうつくりなしたり」という一文が残されています。それが室町時代中期の「史記抄」では、「~作為するぞ」という一文に変化しています。
無作為の文章・例文
例文1.学生時代のクラス替えは、担任が無作為に行うので、誰の隣になるのかドキドキしたものだ。
例文2.無作為と強調するほど、何かしらの計画があるのではと疑ってしまう性格だ。
例文3.宝くじなどは、当選番号が無作為で選ばれないとしたら納得できないシステムになってしまう。
例文4.楽曲をパソコンに大量にストックし、無作為で聞くのが楽しみだ。
例文5.無作為に相手を決め、ナンパに明け暮れた日々が懐かしい。
「無作為」を偶然や計画性がないと捉えた、例文となります。
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無作為の会話例
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来年も同じクラスになれるかな?
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どうかなー。先生たちがクラスの半分ぐらいは無作為で、残り半分はバランスを考えて選ぶんでしょう。だから、仲が良かった男女は別々にするのが、多いみたいだよ。
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別々の可能性が高くなるよね。それはショックだなー。
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先生が無作為なのか、それとも作為があるか? 私たち以外のカップルも一緒か離れるか、どうなるか楽しみだね。
高校生のカップルがクラス替えを控えて、そこに教師の「無作為」や「作為」があるのか会話しています。
無作為の類義語
「無作為」の類義語には、「任意」「ランダム」などの言葉が挙げられます。
無作為まとめ
「無作為」は、偶然や作為がないを意味する言葉で、その起源はとても古く平安時代の「源氏物語」とされています。英語では、同じく偶然などを意味する「ランダム」となり、当選者などを発表する時に公平さのアピールとして「無作為に抽出した」となります。