無用の用(むようのよう)
どうせ安く買い取られるだろうと思っていたものが、いざリサイクルショップに持っていってみたら思いの外高く売れて、かなり生活の足しになった。なんてこと、あると嬉しいものですよね。
この言葉はまさにそんな状況を表したような意味を持つ言葉となっております。
今回はそんな「無用の用」という言葉について、深く掘り下げていきたいと思います。
無用の用の意味とは
「無用の用」とは、「用事がない、必要がない、してはいけない、役に立たない、使い道がない」といった意味を持つ「無用」という言葉と、その反対の意味である「用いる、役に立つ、働きがある」ことを表す「用」という言葉に「の」が付くことで「一見無駄にしか思えない、なんの意味もないように見える、無用なものが、実はむしろものすごく役に立っている、意味を持ったものとして成り立っている」、すなわち「意味のないものなんて、1つもない」ことを表したことわざです。
無用の用の由来
「無用の用」という言葉は、中国の荘子(そうし)という人物が書いた作品、「人間世(じんかんせい)」というものの中で「人は皆、有用の用のみを知ると、無用の用を知ろうとはしない。」といったことを話す場面があり、この中で出てきた無用の用という言葉、またその使われ方が由来であるとされています。
無用の用の文章・例文
例文1.今やっていることが無用の用の可能性だってある。
例文2.どう見てもゴミにしか見えないが、まあ無用の用ということもあるのだろう。
例文3.無用の用。信じて進み続けることが大事だよ。
例文4.ゴミ屋敷に住む彼は無用の用という言葉を盲信し過ぎている。
例文5.無用の用という言葉を大事にしてきた彼は今、会社の社長となった。
片付けが苦手な人が無用の用という言葉を使うのは危険かもしれませんね。
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無用の用の会話例
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このゲーム最初の方で捨てたアイテムが鍵になってたせいで、半年経った昨日ようやくクリアできたんです。
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無用の用を大事にしてるゲームなんですね。というかよくクリアできましたね。
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救済策があったんですよね、一応。
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そこも面白味の一つにしてるのかもしれませんね。
断捨離という心構えもありますが、無用の用という心構えも少しは持っておくといいかもしれませんね。
無用の用の類義語
無用の用の類義語としては、「将来的に役に立つ(しょうらいてきにやくにたつ)」や「塵も積もれば山となる(ちりもつもればやまとなる)」などの言葉が挙げられます。
無用の用まとめ
2010年に断捨離という言葉が流行ったり、ミニマリストという、物を持たない持ちたくない人も最近は増えてきており、私もどちらかというと可能であれば物はできるだけ持たないようにしたい人ではあるのですが、何気なく部屋に置いた物がきっかけで面白いアイデアが閃くなど、それがあることによって得られることがある場合もあるもの。
度が過ぎた断捨離をしていることに心当たりがある方は、無用の用という言葉を少し意識してみるのもいいかもしれません。