無病息災(むびょうそくさい)
「無病息災」は病気をしないで健康という意味で、全国各地にも「無病息災」でご利益がある神社が数多く存在するほどです。それ程、日本人と深い関係があり、意味も分かりやすいだけでに、今一度きちんと覚えてみてはどうですか。
無病息災の意味とは
「無病息災」の意味は以下の通りとなります。
(1)病気をしないで健康に過ごす。健康で元気に送る。
(2)病気なく健康で、達者に暮らす。
昔ながらも意味は上記の通りで、もちろん現在もこの通りですが、現代的には、病気もなく健康で過ごすのが人生における最大の幸せや幸福という意味も込められています。
無病息災の由来
「無病息災」の由来は不明ですが、”無病”は古代中国の前漢の武帝・淮南王劉安による思想書「淮南子」、”息災”は「枕草子」などにそれぞれ言葉を使った文言が残されています。特に”息災”は仏教用語となる一面が強く、今でも仏や神を信じる場では、病や災いを予防する特別な言葉として使われています。「無病息災」は中国語にも存在し意味も全く同じになるので、それが日本に伝わったのは間違いありませんが、具体的に何時代の誰によってかは不明です。
無病息災の文章・例文
例文1.父を早く癌で亡くしたので、無病息災こそが最大の目標である。
例文2.無病息災と家内安全。この二つがあれば他には何もいらない。
例文3.テレビで健康番組が多いのは、無病息災がそれほど人々の一大関心となっているからだろう。
例文4.我が子が誕生した時は、男泣きをしながら無病息災に過ごしてくれるなら何もいらないと思ったものだが、今では健康過ぎて少々肥満になった。
例文5.高齢化社会は無病息災が浸透した結果だが、子供が少ない社会に偏ってしまったのは皮肉だ。
病気もなく健康で過ごすことは苦しみもないので、とても良いことだとは思います。しかし、使いようによっては少々皮肉めいた使い方もできます。
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無病息災の会話例
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この前、足を骨折した入院したから、つくづく痛感したよ。
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何を? 私という存在の大きさかな!
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それもあるけど、無病息災! 人間、健康が一番だよね。もう入院はしたくないし、怪我もしたくない!
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でも、何で骨折したか覚えている? いい年なのにお酒飲んでふざけたからでしょう。無病息災の前に、天真爛漫の性格を治さないとね。
入院し「無病息災」こそが大事だと実感する男性に、ツッコミを入れる女性の会話です。
無病息災の類義語
「無病息災」の類義語には、「一病息災」「無事息災」などの言葉が挙げられます。
無病息災まとめ
「無病息災」という願いの書かれた絵馬をよく目にすることからも、この願いをかなえてほしい人はたくさんいるのではないでしょうか。
日本全国、津々浦々にある神社や寺、パワースポットと呼ばれるところでもたくさん願われてきたでしょう。しかし、この願いをかなえるには自分自身の意思も必要になるのではないでしょうか。
みなさんも自分の体は自分でコントロールしましょう。