無銭飲食(むせんいんしょく)
飲食店などで食べたり飲んだりしたにも関わらず、その料金を支払わずに店を出ていってしまった
人がいた状況などにおいて、使われる熟語です。
飲食店を経営されている方なら、まず目にしたくない言葉ですよね。
今回はそんな「無銭飲食」という言葉について、深く掘り下げていきたいと思います。
無銭飲食の意味とは
「無銭飲食」とは、詐欺として扱われることもある、迷惑行為です。
食べたり飲んだりした後、従業員が見ていない隙を狙ってお店から出て行く。また、食べたり飲んだりした後、入り口付近にいる従業員を別の場所へ誘導して待たせ、そのまま店を出ていくといった手口などが有名です。
無断で立ち去っていく以外にもお金を払う気がないにも関わらず、飲み食いを行い「財布がない、払えない」といった主張を通そうとする場合も無銭飲食に該当します。
この場合は詐欺罪として立件することにもなります。
無銭飲食の由来
「無銭飲食」という言葉は、古くは織田作之助という大正2の1913年から昭和22年の1947年の間に活動していた、日本の小説家が書いた当時の世俗を描いた短編、「世相」という作品中に出てきた「お腹が空きすぎていたので食事を摂ったが、お金を払おうとしたら財布を取られていたことに気付き、「無銭飲食」をしようと考えたが、袋叩きにあってしまった」という文中で使われていたことが由来であると考えられます。
無銭飲食の文章・例文
例文1.私の兄は無銭飲食の常習犯だった。
例文2.海外では無銭飲食せざるを得ない状況の人も沢山いることだろう。
例文3.あ!食い逃げだ!初めて人が無銭飲食する現場を目撃してしまった。
例文4.警察が使う「ラジオ」という犯罪用語。これは無銭飲食という言葉を意味している。
例文5.無銭飲食なんて、決してしてはいけない行為だ。
無銭飲食という行為、日本ではそこまで頻繁に見かけるものではありませんよね。
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無銭飲食の会話例
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海外の映画を見ていたら子供が無銭飲食するシーンを見かけたのですが、なんとも複雑な気持ちになりましたね。
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日本で無銭飲食する人は貧しいからという理由よりも、好奇心やスリルを求めてという人の方が多そうですもんね。
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そうそう。万引きとかと同じ感覚なんですかね?
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そうなのかもしれませんね。
出された料理が美味しくないなど、どんな理由があったとしても無銭飲食という行為は絶対にしてはいけない迷惑行為です。
無銭飲食の類義語
無銭飲食の類義語としては「無銭宿泊」や、「無賃乗車」などの言葉が挙げられます。
無銭飲食まとめ
飲食店を経営している方にとっては死活問題になるこの無銭飲食という行為。
映画やドラマなどではコミカルに描かれることも多いですが、現実でやってしまえばただの犯罪。人に迷惑をかけるだけの行為です。
ただ、海外では物理的に食べなければ死んでしまう状況の方もいる場合があるため、無銭飲食という言葉を見聞きすることがない世界を誰しも目指していきたいところですよね。