焦燥(しょうそう)
小説などでこの言葉はよく使われますね。「焦燥に駆られる」という言葉を用いると、よくわかるのではないでしょうか。焦燥に駆られるときは、焦ってしまいさらに失敗しそうになるのであまり経験したくはないですね。
しかし、この言葉の由来はどこから来たのでしょうか。日本古来の言葉というよりも、中国の言葉から来たものでしょうか。こういった言葉は、中国との関係が密接に絡んでくるものもあります。はてさて、この言葉もその分類に入るのでしょうか。
詳しく調べてみましたので、見ていきましょう。
焦燥の意味
焦燥の意味とは、思うように事が進まなくていらいらすることやあせったりすることです。よく「焦燥感にさいなまれる」などの言葉のように使われます。
焦燥の由来
焦燥の由来とは、漢字を区切ってみてみましょう。「焦」は「焦げる=思い通りにならない=あせる」という意味です。「燥」は「かわく」という意味で、火がよく燃えている様子から、「乾く(かわく)」という説があります。
しかし、本来の「焦燥」はあしへんの「焦躁」という漢字が正しいという説もあります。
「躁」は「あわただしい、急ぐ必要がありさわぐ」という意味から「ばたばた動き回りあわただしい」という言葉ですので、焦躁という感じのほうが正しいようです。
焦燥の文章・例文
例文1.焦燥に駆られて行動するのはとても危険だ。
例文2.このプロジェクトをすすめるには、焦燥感を募らせるところも多い。
例文3.焦燥に包まれているときにこそ冷静になることが大切だ。
例文4.あの子はいつも焦燥感に駆られている。もう少し落ち着けばいいのに。
例文5.焦燥感に包まれているこの状況を何としてでも打破したい。
焦燥だけの言葉で完結せず、なんらかの動詞とセットになっているイメージがあります。
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焦燥の会話例
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あーあれもしなきゃ、これもしなきゃ…これも終わんない!
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そんなに焦燥感に駆られてどうしたの?まだ夏休みも始まったばかりなのに、どうしてそんなに焦って宿題しているの?
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これを早く終わらせて、毎日遊びつくすんだ!もうあと35日しかないから、今やらないと!
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まじめなのか、そうでないのかよくわからないわ…なんにせよ。頑張りなさい。
夏休みの宿題を焦りながら行っている小学生とその母親でした。このようにして、あまり焦って宿題や仕事をするのは良くないと思います。
焦燥の類義語
焦燥の類義語として、「むしゃくしゃ」「いらだち」「焦慮」などがあります。ほかにもたくさんあるので、調べてみてはいかがでしょう。
焦燥まとめ
調べてみた結果、中国とは直接関係のない言葉ということがわかりました。こういったことは調べてみないとなかなかわかりませんね。
みなさんは、焦燥感に駆られてなにかを行ったことはありませんか?それは期限間近の仕事でも、長期休みの宿題などさまざまなものがあげられますね。どうでしょう。思い当たる節がありませんか?
できるだけ、この言葉を使わないように人生のんびりと生きていきたいですね。