「煉獄」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

B!

煉獄(れんごく)

「煉獄」とは「キリスト教カトリックにおける亡くなった罪人が天国に行く前に集まる場所」です。ここで魂を浄化したり、天国と地獄に振り分けさせられると伝えられています。どうやら悪人でも天国に行ける人は僅かながらにいるようで、ちょっと一安心しましたよね。それでは子供達にとっては「滅の刃」ですっかりお馴染みの「煉獄」の解説となります。

[adstext]
[ads]

煉獄の意味とは

「煉獄」の意味は以下の通りとなります。
(1)キリスト教のカトリック教義で、犯罪を犯した死者の霊魂が天国に入る前に浄化される場所。
(2)犯罪者が天国に行く前にある場所から、天国と地獄の間という喩えや苦しみ状態の事。
(3)犯罪を犯した死者が集まる場所で大半が地獄に落ちると伝えられている場所。
(4)中世を代表するイタリア最大の詩人・ダンテの古典「神曲」で描写されている。
(5)大人気漫画・アニメ「滅の刃」の登場人物・煉獄杏寿郎の事。
「煉獄」は本来、キリスト教の教派・カトリック教会の教義(教理)で罪を犯した死者の霊魂が天国の前に浄化を受ける神聖な場所であり、またそんな状態を意味しています。その「煉獄」という場所は天国と地獄の間にある事から現代におけるそんな場所の喩えとして用いられたり、また償いを果たす事から「苦しみの状態」「苦しみの場所」とも解釈可能です。よって、まとめると死者を浄化する場所であるので「天国と地獄の中間」「苦しみの状態や場所」となり、現代的に解釈するなら苦しみ・困難・痛み・苦労・不遇といった意味合いで用いられます。一方でここまでの解説とはまったく関係ありませんが、最近では大人気漫画・アニメ「滅の刃」の登場人物で作中の重要キャラが煉獄杏寿郎という名前なので、「煉獄」という言葉が独り歩きをしているのも事実です。

煉獄の由来

「煉獄」の由来は前述したようにカトリック教会の教義で、死者を浄化させる場所名です。

煉獄の文章・例文

例文1.鉄工所で働いていた時は口の中は常に粉塵だらけな最悪環境で、この世の煉獄だと辞めたくて仕方がなかった。
例文2.家出をして新宿などで一人ブラブラしていたら、ちょっとした縁からヤクザ事務所の手伝いをする事になったが、ドラマと違って本物は迫力満点で怖くて怖くて煉獄に紛れ込んでしまったと、己の軽はずみな行動を後悔した。
例文3.両親はキリスト教の熱心な信者なので、子供の頃はミサに通うと「悪い事をすれば煉獄に行く」と教えられたが、そんな正しいはずの両親が罵り合いの喧嘩を繰り返した挙句に離婚してからは宗教を信じなくなった。
例文4.俺を憎んでいる元彼女は、「お前は地獄や煉獄に落ちろ」と週に一度はLINEをしてくるが、それでも誠意を持って相手をしているので今でもホストクラブにやってきて指名をしてくれる頼りになる上客だ。
例文5.政治家になって税金を好き勝手使い、権力を振りかざして庶民を苛め、それでも亡くなった後は煉獄に行くのではと全く怖くならないのが彼らの恐ろしい鈍感力なのだろう。
地獄のような意味合いで「煉獄」を使った例文です。

  • [adsmiddle_left]
  • [adsmiddle_right]

煉獄の会話例

  • 五輪が終わったけど、コロナは収束しないし、将来について段々と不安にならない?

  • それって、人類がコロナとか感染症に負けるって事?

  • そう。人類って環境汚染などでさんざん好き勝手してきたから、神様がうんざりしたんじゃない。だから、私達は煉獄に向かっている途中で、逃げる術は一切なし。

  • 怖い事言わないでよ。

コロナによって将来を悲観する男女の会話です。

煉獄の類義語

「煉獄」の類義語には、「辺獄」「地獄」「奈落」「阿鼻叫喚」「地獄絵図」などの言葉が挙げられます。

煉獄の対義語

「煉獄」の対義語には、「天国」「極楽」「理想郷」「楽園」などの言葉が挙げられます。

煉獄まとめ

「煉獄」は大人気アニメ「滅の刃」の重要キャラとして知られていますが、正しくはキリスト教のカトリックにおける犯罪を犯した者が天国に行く前の場所です。魂を浄化する場所、天国と地獄の中間、苦しみの場所とも呼ばれ正確な解釈は個人の判断に委ねられますが、要するに「苦しい場所」であるのは間違いありません。

最新の記事はこちらから