「煩悩」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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煩悩(ぼんのう)

大晦日の深夜0時、108回打ち鳴らされる鐘の音。
有名な「除夜の鐘」は「煩悩を祓うため」につかれると言われますが、そもそも煩悩って何でしょう?普段は「煩悩まみれ」など「肉欲」というような意味合いで使われる煩悩。この記事では煩悩の意味や由来を辿ってみました。

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煩悩の意味とは

煩悩とは「心身のけがれ・悪い思い」と言う意味があります。
煩悩は仏教の教えの中に出てくる言葉です。仏教の教えでは煩悩こそが悟りを開くことを邪魔する諸悪の根源だとされています。その煩悩から解放されることが悟りを開くことであり、至高の状態であると言われるのです。
現代では煩悩は108あり、その108ある煩悩を祓うために除夜の鐘は108回打ち鳴らされます。この108という数は実は歴史や宗派の中でも推移しており、数や種類もまちまち。少ないもので3つ、多いものだと64000もあると言われています。
なので、「煩悩を祓う」というのは単純にいやらしい思いというだけではなく、様々なマイナスの感情のことを表す言葉なのです。

煩悩の由来

煩悩は仏教に由来します。煩悩が108あるという説で最も有名なのが六根説です。
五感という言葉がありますが、仏教では人間の感じる器官は目、耳、鼻、舌、身、意と6つ。これが好・悪・平という3つの種類、清・浄という2つの状態、前世・現世・来世という3つの時制に分けられ、各々掛け合わせると108になるというものです。

煩悩の文章・例文

例文1.神社で買い食いしすぎて、年明けだというのに煩悩が渦巻いてしまっている
例文2.あれもしたい、これもしたいという煩悩にまみれて一向に集中できない
例文3.彼女の前でのあいつの振る舞いは煩悩丸出しで見苦しい
例文4.彼女への真摯な思いと世俗の煩悩とのはざまで苦しむ
例文5.今年こそは煩悩を払ってまじめに取り組もうと思った
元々は悪い心全般を指す言葉ですが、やはり現代では例文のように「いやらしい考え」を指して使われることが多いです。「煩悩を払う」「煩悩にまみれる」などの言い方が一般的です。

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煩悩の会話例

  • 夏休みはお寺に通っていたよ。今年こそはまじめな人間になると決心してね。

  • あら。不真面目なあんたにしては見上げた心がけね。

  • そして帰りにお寺の娘さんに顔を出していくんだ。とってもかわいい子でね。

  • いやだ。結局煩悩まみれじゃないの。

上記の会話では結局女の子目当ての寺通いについて話しています。煩悩にもいろいろですが、やましい心がある時に使われることが多いです。

煩悩の類義語

煩悩の類義語ですが、元々の煩悩の意味からすれば「邪念」「雑念」「俗念」などが挙げられるでしょう。いずれも「~~を払う」という言い方がなされます。

煩悩まとめ

ここまで煩悩について見てきました。108という数は「たくさん」という意味でもあり、要は人間の頭の中に渦巻くさまざまな雑念や邪念を総称して煩悩とも表現します。
現代においてさまざまな誘惑があり、それに打ち勝つにはとても労力が必要なります。煩悩にまみれて生活しないように、普段から自分を律するようにしましょう。

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