「煮え湯を飲まされる」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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煮え湯を飲まされる(にえゆをのまされる)

「煮え湯を飲まされる」は有名な諺ですが、それ故に誤用が多い事でも知られています。”誰に騙されるのか”をどう解釈するかで、意味がまったく違ってくるからです。逆に言うなら、”騙される相手”を正しく理解すると誤用となる心配はありません。それでは、解説を始めさせて頂きます。

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煮え湯を飲まされるの意味とは

「煮え湯を飲まされる」の意味は以下の通りとなります。
(1)信頼している人からの裏切り行為で騙されてしまった喩え。
(2)家族など身内や親友など信頼を置いていた人物に騙され酷い目に遭った事。
(3)「煮え湯を飲ます」も同義。
”煮え湯”は言葉通りに沸騰しているような煮え立ったお湯で、それを飲んだのが「煮え湯を飲まされる」です。要するに、とても飲める状態でない熱湯を勧めるがままに飲んでしまい、口の中が大変な目に遭い騙されたという事です。一口飲む前に状況が分かるだろうというツッコミもありますが、信頼を置いていた人物だったので信用しきっていたのです。ですから、前述した誤用となる注意点として、「信頼している人からの騙し・裏切り」が重要です。見ず知らずの他人から騙されても、「煮え湯を飲まされる」とはなりません。

煮え湯を飲まされるの由来

「煮え湯を飲まされる」にはいくつかの説がありますが、その中で有力なのが、奈良時代の僧・鵜須が悪霊退散で用いた”罵煮酒”という方法です。これは熱湯を口に含む修行で、いつしかその過酷さから罪人が出家中にするものとなり、今では「煮え湯を飲まされる」の由来とされています。

煮え湯を飲まされるの文章・例文

例文1.父親は信頼する部下に裏切られ、夜な夜な酒を飲んでは煮え湯を飲まされたと恨みを吐くようになった。
例文2.煮え湯を飲まされないように、適度な人間関係を築くのが大事だ。
例文3.煮え湯を飲まされるキャラだと自分で分かっているので、あまり目立たないように慎重に行動をする。
例文4.恋愛相談に乗ってもらっていた親友に彼女を奪われ、煮え湯を飲まされたと心では思いつつも、表面上は祝福した。
例文5.出世するほど煮え湯を飲まされる可能性が増えていくので、最初から手を抜いて仕事をしていたら、目出度く5年もしないでリストラされる悲劇に遭った。

「煮え湯を飲まされる」は信頼する相手からの裏切り行為なので、その様な中身となる例文です。

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煮え湯を飲まされるの会話例

  • これまで、信頼している人から裏切られた事ってあります?

  • 俗に言う、煮え湯を飲まされるっていう奴ね! どうだろう、鈍感だから気が付いていないのかな?

  • 我が家は、父親に兄に僕と、家族中が何かしらで信頼する相手に裏切られて酷い目に遭っていますよ。

  • じゃあ、逆に家族の団結は強まったんじゃないの。でも、多少の裏切りは長い人生だし、これだけ人が多いとどうしてもあるよね。そこから、どう立ち直るかが人間力だね。

煮え湯を飲まされる事があっても、諦めないで頑張ろうという会話です。

煮え湯を飲まされるの類義語

「煮え湯を飲まされる」の類義語には、「苦汁を飲まされる」「辛酸をなめる」などの言葉が挙げられます。

煮え湯を飲まされるまとめ

「煮え湯を飲まされる」は、親兄弟や親友など信頼できる相手から裏切られ騙される意味の諺です。単なる他人からの騙されでは使用しないので、そこが誤用とならないポイントです。

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