片す(かたす)
東京などの関東圏に住んでいる人は「部屋を片す」「仕事を片す」とよく使うかと思います。実はこれ標準穂ではなく方言なんだそうです。おそらく東京都出身の方は自身の言葉を「方言がない」と思い込み全て標準語、共通語だと思っているようですが東京にも立派に方言があるとのことです。この「片す」もそのうちの一つです。この言葉について解説していきます。
片すの意味
「片付ける」という意味になります。
西日本では「直す」と「仕舞う」と「片付ける」の三つの言葉を使い分けていますが、東日本は「仕舞う」と「片付ける」の二つを使い分けているそうです。
片すの由来
片付けるという意味で使われている「直す」という言葉は元々は古語だそうで「元の状態に戻す」という意味があり、整理整頓をする場合は「片付ける」、物事の終わりという意味で「仕舞う」と使われていたそうです。
片すは片付けるの略語というのが説にあり、これが東京の方言とされています。
片すの文章・例文
例文1.友達が来るから物が散らかった部屋を片す
例文2.お母さんにご飯できるからテーブルの上のもの片しといてと頼まれた
例文3.片すものが何もないくらい兄の部屋は完璧に整理整頓されている
例文4.いますぐ机のうえ片すねといったら大阪から転校してきた子に首を傾げられた
例文5.片すというのが東京都の方言だと聞いてなんだか変な感じだ
片付けると略さずにいうから片すと使った事がないという東京都出身もいますが、片すという人は多いのではないでしょうか
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片すの会話例
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ごめん、これ片しといてくれないかな?
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はいわかりました
片付けておくって事ですよね? -
うん、それ以外に意味あるの?
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いや、関西では聞きなれない言葉だったもので・・・伝わりました大丈夫です
同じ日本でも方言や言い方によって同じ言葉でも全く違う意味になることって多いので、不安になったら一応確認はしておいたほうが良いかもしれません。
片すの類義語
片すの類義語には「片付ける」「整理する」などが挙げられます。
片すまとめ
片付けるという言葉が標準語で、片すというのは関東、東日本の方言なんですね。東京都にはそういう方言がないと思っていましたし、もっと方言はないと思い込んでいる東京都出身者は多いかと思います。最近ではあまり聞かないので意識していませんでしたが、まっすぐをまっつぐと言ったりディズニをデズニー、広いをしろい、というような年配の方の言葉は「江戸言葉(下町言葉)」といい東京弁とされていたようです。現代の東京の方言は「ごきげんよう」や「しょっぱな」「〜じゃん」「かたじけない」「〜づらい」などがあるようです。