物々しい(ものものしい)
ニュースやバラエティ番組などで「会場は物々しい雰囲気に包まれています」などと言われているのを見たり聞いたことはありませんか?文字だけをみても、怖いのか、すごいのか、美しいのか、一体どんな雰囲気のことを言うのかわかりませんよね。この「物々しい」と言う言葉について解説していきます。
物々しいの意味
意味は以下の2つになります。
(1)重々しく厳しい、いかめしい、大げさであると言う意味
(2)容姿や態度が堂々としていて威厳があると言う意味
物々しいの由来
古文の「物し」という言葉が語源になります。
物しには、不愉快、目障り、気に食わないなどの意味や不気味、不吉という意味があります。そんな「目障り、不快という意味から「重々しい、厳重」という意味に転じていったそうです。
物々しいの文章・例文
例文1.世界遺産になった城は物々しい門構えで美しく思えた
例文2.今日は総理の会見があるから会場は物々しい雰囲気の警備員やスタッフばかりだ
例文3.物々しい書き方をしているが内容は大したことないな
例文4.飛んで行ったボールを取りに行きたいがなんだか物々しい屋敷で入りたくなくなる
例文5.宮殿の兵士は物々しい出で立ちで直立している
おおげさやいかめしい、威厳がある、不気味な雰囲気など色々な意味合いで使われますので前後の文や話し方で的確な意味を判断する必要があります。
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物々しいの会話例
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この間奥さんと旅行でロンドンに行ったんだ。
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いいですね!ロンドンのどこに行ったんですか?
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バッキンガム宮殿に行ったんだ!衛兵が物々しい佇まいで格好良かったよ!
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私も大学生の頃行きました。格好いいですよね!
良好先で見た物々しい出で立ちの衛兵のことを話しています。この場合は、堂々として威厳があるという意味になります。
物々しいの類義語
「仰々しい」「大層な」などが類義語にあげられます。
他に物々しい警備などの厳重というような場合には「手厚い」「厳重」などが類義語にあげることができます。
物々しいまとめ
日本語はただ「大きい、小さい」だけでなく「このぐらい大きい」や「こんな雰囲気の小さいもの」のようにどんな感じのものなのか細かいイメージを伝えられる言葉が多く存在しています。物々しいもそんな言葉の一つです。「警備員がいる」より「物々しい出で立ちの警備員がいる」と付け加えるだけで厳重で大層なもののイメージができたのではないでしょうか?使い方も難しいわけではないので、大げさだったり重々しい雰囲気の場で「物々しい」と使ってみてはいかがでしょうか。