犬猿の仲(けんえんのなか)
誰しも学校や会社の中で、あまり気が合わない人や、顔も見たくないような人がいるかと思います。お互いが嫌い同士だった場合は、二人が同じ空間にいるだけで、周りの人にも気まずい雰囲気が流れてしまいますよね。今回はそんな、お互いが強く嫌いあっている関係を表す「犬猿の仲」という言葉について、詳しく解説していきたいと思います。
犬猿の仲の意味とは
「犬猿の仲」は一方的ではなく、お互いに嫌いあっている関係を表します。この語には、かなり強い敵対心や、分かり合えないという感情が含まれています。
犬猿の仲の由来
「犬猿の仲」の由来には、干支の順番・狩猟時の犬と猿の関係・犬と猿それぞれの性質の違い・『西遊記』のワンシーンなどがあります。
犬猿の仲の文章・例文
例文1.席替えで犬猿の仲の二人が隣同士になり、クラス全体が気まずい雰囲気に包まれた。
例文2.犬猿の仲の二人は一度も言葉を交わすことがなかった。
例文3.いつの間にか、二人の犬猿の仲は解消されていた。
例文4.犬猿の仲だった二人は、お互いが誤解しあっていたことに気がついた。
例文5.犬猿の仲が解消された途端に、良きパートナーになるのはよくある展開だ。
こういった関係は、学生たちの中ではよくある話ですよね。
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犬猿の仲の会話例
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聞いてよ、Y君が僕のことを嫌っているらしいんだ。なんかムカつくから僕も彼のことを嫌いになってきたよ。
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自分から犬猿の仲になりにいくの?そんなのもったいないよ。Y君に何か悪いことをしていないか思い返してみなよ。
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そういえばY君から借りた教科書のページを破いちゃったんだけど、どうせ気が付かないだろうと思って、黙って返したんだ。
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きっとそれのせいよ!その様子だと、もしかしたらY君もあなたに嫌われてると思っているかもしれないよ。
仲違いはほとんどの場合、自分の思っていたのとは違うように相手が言葉や感情を受け取ったりと、誤解から始まりますよね。犬猿の仲にならないためにも、しっかり自分の考えを態度や言葉で伝えられるようにならなくてはいけませんね。
犬猿の仲の類義語
「犬猿の仲」の類義語としては「排他的関係」や「水と油」が挙げられます。
犬猿の仲まとめ
お互いに強い敵対心を持っているときに使う「犬猿の仲」ですが、犬猿の仲は二人だけでなく、その周囲の人にも迷惑をかけてしまいます。そうならないためにも、日頃から言動には十二分に注意を払っていきたいものですね。