「独歩高」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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独歩高(どっぽだか)

「独歩高」は投資や経済用語の一つですが、証券マンやある程度のレベルに達した投資家でもないかぎり、まず知っている事はない言葉です。ですから、初めて聞いたという方も安心して下さい。この「独歩高」は、”独歩”という言葉に”高”を合わせたもので、株価や為替相場を表現する際に時々使われます。因みに、”独歩”の場合は”どっぽ”や”どくほ”と読みますが、”独歩高”となると”どっぽだか”になるので注意して下さい。それでは、より詳しい解説を始めさせて頂きます。

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独歩高の意味とは

「独歩高」の意味は以下の通りとなります。
(1)株式市場や為替相場が低迷している際、ある特定の銘柄や通貨だけが買われて高くなっている状態。
(2)相場において単独の銘柄や通貨ペアだけが上昇する事で、その単独である事や独歩状況から「独歩高」と呼ばれる。
(3)為替用語の「独歩高」はある特定通貨ペアだけが上昇する事で、米ドル/円の場合なら円高に動く事。証券用語の「独歩高」は株式市場における下げ相場で、全体が軟調な中である特定銘柄だけが買われて上昇する事。

”独歩”には、一人で歩く・単独で行く・自力・他よりも優れている等の意味があり、そこに”高”を合わせた「独歩高」は、経済用語となり上記の様な意味となります。主に株式市場や為替相場で使われますが、他の金融商品で用いられる事もあります。より掘下げて解説すると、株の場合は相場全体が低迷や軟調の時ですが、これがどの程度というのはかなりアバウトになります。例えば、長引く景気低迷でずっと日経平均が下がっている時にある銘柄が買われた時にも使われますが、その低迷期間や上がり具合などはそれぞれです。要するに、本来は下げ相場で使うべきなのですが、その下げ相場という解釈がまちまちとなります。為替相場の場合はより大きな視点で、長期的に見て明らかにある通貨ペアだけが高くなった時で、例として2009年はリーマンショック後に米ドル/円は90円から87円台まで円高に動き、これが独歩高状態と市場関係者を激震が走ったのです。この様な専門家などの使い方を見ていると、長期的な視点から下げ相場と確認できると、自然と「独歩高」という言葉が使われる様になります。これと反対の意味となるのが「独歩安」です。

独歩高の由来

経済用語として「独歩高」がいつ頃から使われ、誰が命名したのか等は不明で分かっておりません。為替相場において「独歩高」や反対の「独歩安」の状態は過去にもありましたが、言葉としては1978年の第二次石油ショックで「独歩安」、2009年から2010年のリーマンショック後については「独歩高」がそれぞれ経済や金融方面を賑わせるように使用されました。

独歩高の文章・例文

例文1.不景気が続いても、仕手筋なども参戦しある銘柄だけが独歩高となるので、市場監視を怠れないと億トレーダーがインタビューで激白した。
例文2.独歩高とは為替のドル円なら円高に動く事である。
例文3.独歩高の関連用語には独歩安、一斉高、円独歩高などがある。
例文4.トランプ大統領の強権発言でドル円は独歩高になると懸念されたが、蓋を開けたら円安に動き輸出企業は大喜びに湧きあがった。
例文5.独歩高になるか否かも、結局は運次第という面が大きい。

「独歩高」についての補足情報、代表的な使い方などの文章です。

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独歩高の会話例

  • 為替と株式市場では、独歩高の使い方が少し違うよね?

  • そうだね。確かに違うよね。株式市場の方が使われる頻度が多いよね。個別銘柄で自由に使える気がするし、でも為替相場の場合は極端に言うなら米ドルのみが極端な円高にならないと使われるケースは少ないよね。

  • そうそう。マイナー通貨が独歩高になっても、話題性がないからね。

  • でも、為替相場が長期的に円高に動くと日経平均も低迷でしょう。そうなると、下げ相場到来である銘柄だけが買われる事もあるから、やっぱり株式と為替は関係深いよね。

株式市場と為替相場の「独歩高」についての会話です・

独歩高の類義語

「独歩高」の類義語には、「突飛高」「円独歩高」「独歩安」などの言葉が挙げられます。

独歩高まとめ

「独歩高」とは株式市場や為替相場が低迷している際、ある特定の銘柄や通貨だけが買われて高くなっている状態で、株なら下げ相場で特定銘柄が買われる事、為替相場なら長期的な円高でドル円などが大きく下げる状態を指す言葉です。所謂、景気が良くない時によく使われる表現なので、市場関係者などは歓迎はしませんが、この言葉を覚えておき、頻繁に目に入る時は経済状況があまり良くないと判断できます。

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