「狸寝入り」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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狸寝入り(たぬきねいり)

「狸寝入り」とは、都合の良くない時などに、わざと眠っているふりをすることです。人間は自分に都合の悪い事やよくない情報からは目を背ける習性がありますが、それが相手にも伝わってしまうと、狸寝入りしていると判断されてしまいます。狸寝入りする事で自分自身の信用を失う事もあるので、言葉を正しく理解する事で行動に照らし合わせてみるとより言葉が意味を持ってくるのではないでしょうか。それでは「狸寝入り」について解説をしていきます。

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狸寝入りの意味とは

狸寝入りとは、都合の悪くなった時にわざと眠ったふりをすることです。例えば、飲み会の席でもう飲みたくない、これ以上飲めない時に寝たふりをするケースや、電車に乗っていて妊婦さんや老人が乗ってきた時に、席を譲りたくないが為に狸寝入りをするケースなどが、日常で頻繁に見る狸寝入りではないでしょうか。動物の狸であれば、問題ないですが、人間の場合において狸寝入りをしているのが相手に伝われば、相手は決していい思いはしませんから、使う際には十分に注意が必要です。またこの言葉自体が江戸自体の文献に既にあった言葉であり、かなり昔から日本では使われていた言葉となります。

狸寝入りの由来

狸寝入りの由来は、意味のところでも説明した通り、狸は、銃声が聞こえた時や驚かされた時などに、気絶してその場で動かなくなり、しばらくしたら意識を戻して逃げるという習性を持っており、猟師が銃を撃って倒れたと思い、銃を置いて近づくと、その瞬間に狸が逃げるということから狸寝入りという言葉を使われるようになりました。狸は人を騙す、化かすというのが童話に出てきますが、これは実際にこのようなエピソードから言われるようになった説もあり、イヌ科でもある狸は、実はとても賢い動物なのかもしれません。

狸寝入りの文章・例文

例文1.お金を返してほしいと言おうとすると狸寝入りする彼には、いい加減呆れる。
例文2.あまりにも激しい飲み会だったため、まだ飲めるけど狸寝入りした。
例文3.先生に叱られそうになると彼はいつも狸寝入りする。
例文4.狸寝入りをしてごまかしても何も解決にはならない。
例文5.彼は何かお願いしようとするとすぐに狸寝入りするから、中々頼みごとができない。
狸寝入りとは、都合が悪くなった時に使いがちですが、実際には何の解決にもなっていないということですね。

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狸寝入りの会話例

  • A君に、この間のテストどうだった?って聞いたら狸寝入りされてしまったよ。

  • そうなんだ、良くなかったのかな?

  • あの成績優秀なA君が教えてくれないってことは、あまり良くなかったのかもね。

  • たまにはそんなこともあるよ。

A君のテストの点数について話す学生の様子です。

狸寝入りの類義語

狸寝入りの類義語には、同じような意味で「狸の空死」「狸の空寝入り」があり、寝ていないけど寝たふりをするという意味の「空寝」「嘘寝」などもあります。

狸寝入りまとめ

狸寝入りとは、都合の良くない時に、わざと寝たふりをしてその場を逃れようとすることです。その言葉の通り狸の習性が由来となっており、確かに、都合の良くない時に寝たふりをするのは、その場しのぎの手段の一つにはなるかもしれないですね。ただ、それが相手にばれると悪い印象を与える可能性もあるので注意が必要です。

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