猫に小判(ねこにこばん)
「猫に小判」ということわざを聞いたことはありますか?聞いたことはあるけれど、詳しい意味まではよくわかっていない…という方もいらっしゃるかもしれないですね。このことわざ、よくよく考えてみると、動物の「猫」にお金を表す「小判」というよくわからない組み合わせですよね。さて、「猫に小判」とは一体どんなことわざなのか見ていきましょう。
猫に小判の意味とは
「猫に小判」とは、どんなに立派なものでも、価値のわからない人に与えると何の役にも立たないことのたとえです。
猫に小判の由来
「猫に小判」は、猫に小判を与えても、価値を知らない猫にとっては何の意味もないことが由来です。
猫に小判の文章・例文
例文1.古い書物には優れたものが多いというのに、息子たちは全く興味を示さない。猫に小判とはこのことだ。
例文2.彼氏に高級な洋服をプレゼントしたが、彼はファッションには疎いので、猫に小判だったようだ。
例文3.母から我が家に代々伝わる着物を譲られたが、私には猫に小判なので、和服が好きな妹に渡すよう伝えた。
例文4.どんなに価値のある歴史的建造物でも、その価値をわかっていない人が管理者では猫に小判だ。
例文5.子どもに高級ブランド品を持たせている人がいるが、あれは猫に小判ではないのか。
「猫に小判」は立派なものの価値をわからない人に対して使われることが多いので、その人のことを少し小馬鹿にしたようなニュアンスが含まれることがあります。ですので、普段遣いをする時には、相手の気分を害することがないかよく考えてから使うようにしましょう。
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猫に小判の会話例
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昨日、知人からヴィンテージもののワインをもらったから、一緒に飲まない?
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ヴィンテージですか?
コンビニに売っているワインと何が違うんですか? -
そこの違いがわからないんじゃ、猫に小判だね。
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区別がつけられるように、努力します。
例文のように、モノの価値がわからず、勿体ないというような感情の際に表現したりするような言葉になります。
猫に小判の類義語
「猫に小判」の類義語には、「豚に真珠」、「馬の耳に念仏」などがあります。猫に小判を与えてもその価値がわからないように、豚に真珠を与えたり、馬に念仏を聞かせたりしても全く価値が生かされていない気がしますね。
他にも「犬に小判」、「犬に念仏猫に経」、「犬に論語」、「牛に経文」、「牛に説法馬に銭」、「牛に対して琴を弾ず」、「猫に胡桃をあずける」といったことわざも「猫に小判」同様の意味として知られています。どのことわざにも動物が入っているのが面白いですね。
猫に小判まとめ
この記事では「猫に小判」ということわざについてご紹介しました。「猫に小判」とは、立派なものでも価値のわからない人に与えると何の役にも立たないということです。他人から「猫に小判」と言われないようにするには、まず自分自身の価値を高めていく必要がありそうです。